ニコンイメージングジャパンは10日、天体撮影専用のデジタル一眼レフ「D810A」を5月下旬に発売すると発表した。ボディーのみの予想実売価格は42万円前後。
同社が2014年7月に発売したフルサイズ一眼レフ「D810」をベースに光学フィルターを変更。星雲が発する「Hα線」の透過率を約4倍に引き上げることで、発光する星雲を鮮やかに赤く写すことができる。なお、一般的な被写体を撮影する場合、実際より赤みがかった撮影画像になるためお勧めしないとのことだ。
新たに最長900秒まで対応する長時間露光マニュアルモード「M*」を搭載するほか、ファインダー内水準器の表示設定時を常時赤く点灯させる機能や、30秒より長い露光時間設定時した時、ライブビューにおいてシャッタースピードを30秒に設定したとき相当のプレビューを表示できる機能など、天体撮影に便利な機能を備える。
撮像素子は有効3635万画素のCMOSセンサー(ローパスフィルターレス仕様)で、常用ISO感度はISO 200~12800まで、拡張でISO 100~51200相当までの設定が可能だ。