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復刻ばかりじゃないのがNAMMショー 2015

NAMMショー最大の目玉はコルグの真空管にローランド30年ぶりのシンセ!

2015年02月07日 12時00分更新

文● 四本淑三

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コルグ・ノリタケからはまさかの真空管「Nutube」

 このアナログシンセの蔓延も、元をたどってゆくとコルグの皆さんが火を付けたわけです。コルグは日本国内でモーグの代理店もこなす一方、かつてはそのライバルだったアープまでも復刻するという、アナログシンセの伏魔殿ようなことになっています。

 しかし復刻だけでいいのか? アナログなら何でもいいのか?

 そうした懐疑へのひとつの答えが、ローランドの新しいJDシリーズではないだろうかと私は思っているのですが、やりたいことをやった当のコルグの皆さんは、またしても奇天烈な方向へと駒を進めました。

 おそらく今年のNAMMショー最大の目玉は、コルグの発表した新しい真空管「Nutube」です。しかし、その発表は実に簡単なものでした。

Nutube

 NAMMショー開催を前にしてアナハイムで行なわれたコルグのプレゼンテーションでは、後にARP Odysseyのお披露を控えていたこともあるのでしょうが、冒頭で30秒ほど「これは新しい真空管です」と紹介されたのみで終わってしまいました。

 画面の前で「ちょっと待て! 今のは何?」と叫んだのは私だけではないはず。そのLSIのような形状から言って、ノスタルジー需要を狙ったものではないのは明らかでしたが、後にメーカーから出されたリリースを要約すると、こんな感じです。

  • 省電力: 従来の2%以下の電力で動作し、発熱も少ない
  • 小型: 容積比で30%以下で、基板に直接マウント可能
  • 長寿命: 30000時間

 じゃあ、これでできる製品は何なのか。実は現地ではNutubeを使って試作されたギターアンプのデモがあり、その動画が一時YouTubeの"Korg USA"のアカウントで公開されていたのですが、ほどなく非公開となってしまいました

 そして、その後、どこからも続報が出てこない。そこでコルグさんに取材を申し込み、2月6日にインタビューを終えて帰ってきました。続報を待て!

※ 現在非公開になっているデモ動画はあまり音が良くなかったため、再編集されて後日公開されるということです



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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