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モノのインターネット時代に機械のなりすましを防ぐ新たな個体識別手法

三菱電機など、LSIの個体差から個別IDを生成するセキュリティー技術を開発

2015年02月09日 21時27分更新

文● 行正和義

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同じ回路が搭載されたLSIに生じる個体差

 三菱電機と立命館大学は2月5日、LSIの製造個体差から固有IDを生成する技術を開発したと発表した。モノのインターネット時代に向けて機器を特定するセキュリティーとして利用できる。

 LSIのような半導体素子では、同一の製品であってもわずかな製造時の誤差により個体ごとに出力信号が異なる。プログラム的には問題なく同一の結果が得られるが、出力信号を解析すれば個体差となることに着目し、個体差をLSIの「指紋」として固有IDとして生成することに成功した。

固有IDの生成方法

 LSIの内部に固有IDを記憶させる手法に対し、固有IDは回路を動作させたときにしか現れないため、チップを開封しても解析することは難しい。その固有IDを持つLSIでしか動作しないプログラムやデータを組むことにより、IoT(モノのインターネット)における機器のなりすましを防ぐことができるという。

信号が変化する過程から指紋のような固有IDを生成する試作LSI。(左:65nm、2.1mm角/右:180nm、2.5mm角)

 三菱電機では立命館大学と共同で、固有IDの生成・認証などを行う回路を搭載したLSIを試作し、実際に安定的にIDの生成が可能であることを確認した。この方式はモジュール化することで組み込みも容易であり、一般的なLSI設計に用いることも可能という。三菱電機は、2015年以降を目標として同社製品に適用するとしている。

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