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6段配列キーボードに回帰、毎秒1200MB超す高速SSDと熟成した操作感

ため息が出るほど快適な、第3世代「ThinkPad X1 Carbon」

2015年02月09日 09時00分更新

文● 編集部

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特に入力環境で、卓越し頭が抜けたフィーリングを提供

 もうひとつの変更点である“クリックパッド”は1枚の板で5つのボタン機能を実現する“5ボタンクリックパッド”から、上部の左・右・センターボタンが独立する形に戻った。こちらも従来どおりだが、左右ボタンの押し下げ機構が、第1世代と若干変更になっており(奥側が押し下げられる)、フィーリングが若干が異なる。言われれば気付く程度の微細な差であるが、操作感が向上しているように感じる。

クリックパッド。写真のように上部の物理ボタンが独立したタイプとなっている。押し下げの向きも第1世代と異なる。

 レノボは、2011年の「ThinkPad X1」を皮切りに伝統の7段配列から6段配列へと大きくかじを切った。以降、ThinkPad Helix以降の5ボタンクリックパッド、そしてAdaptiveキーボードと比較的短期間で入力系の大きな変更を進めた。しかしこれは決してよくある一方通行の進化(それは得てしてメーカー都合のお仕着せだったりもする)ではない。ユーザーの要望があればあるべき姿に戻る最善を目指すための試みである。そんな姿勢を感じ取れ、ほっとしたユーザーもいるだろう。

 ノートパソコン市場でもコンサバな印象のあるThinkPadだが、考えてみればその進化の過程は、満ち潮と引き潮のように革新と調整の繰り替えしで育まれた“かたち”だった。その長い歴史の中で冒険的な試みが多数あった。

ユーザーの声を聞き、最善・最上の入力環境の提供にこだわる

 賛否両論あった第2世代ThinkPad X1 CarbonのAdaptiveキーボードについても、実際に使った感想としては、それほど悪いものではなかった。変則的なキーレイアウトはさておき、画面ローテーションや姿勢に応じた機能の変化という発想は今後のPCを考えていく上では検討すべきアイデアのひとつだったように思う。

 そして何より、指先で感じるフィーリングが秀逸で、タッチが軽く深く、しかも安定した底板によるステイプルな印象があった。しかもパームレストに手のひらを置いた際の角度が自然で、2012年の登場以来継続して使っている第1世代ThinkPad X1 Carbonと比較しても、疲れにくく快適なキータッチだった。

 第3世代機では、この第2世代機の感触をうまく生かしながら、多くのThinkPadユーザーが慣れた従来型のスタイルに回帰している。軽量化・小型化を重視する流れの中で、ノートパソコンのキーボードは軽視されがちな面があるが、第3世代ThinkPad X1 Carbonのキーボードは、同時代にあるモバイルノートだけでなく、過去のThinkPadシリーズと比較しても有数の打ちやすさ使いやすさを感じる逸品に仕上がっているように感じる。