6段配列キーボードに回帰、毎秒1200MB超す高速SSDと熟成した操作感
ため息が出るほど快適な、第3世代「ThinkPad X1 Carbon」
2015年02月09日 09時00分更新
熟成した使い勝手と高性能、自信を持って勧められる1台
第3世代のThinkPad X1 Carbonは筐体はもちろんマザーボードをはじめとした基本的な設計も第2世代機と変更がないという。変更点としては、キーボードとCPUそしてSSDの3点に集約されている。
しかし実際に使ってみると、ひとつひとつの作業をこなすたびに確固たる信頼感があり、かつ性能・バッテリー寿命ともに余裕を感じさせる。これには新CPUやPCIe x4接続のSSDなどの搭載だけでなく、それ以上に先代の第2世代機の時点ですでにパソコンとしての優れた素性を持っており、次世代を見すえた設計がなされていたということなのだろう。
キーボードの変更によって、実際の売れ行きには影響が出なかったというが、それもうなづける話だ。そういう意味では、第3世代のThinkPad X1 Carbonはキーボードやタッチパッドだけが理由で、第2世代機を敬遠してしまった層にとっても導入がしやすい1台となった。
欲を言うとインターフェイス面での改善(たとえばデジカメや動画取り込みのために、UHS-II対応のSDカードスロットの搭載)などがあってもよかったと思うし、Broadwell世代に即したより薄型・軽量の筐体を求めたい面もある。とはいえ、抜群のフィーリングを持つキーボードはこのクラス随一の完成度だし、クリックパッドの操作感も上々で、使いやすさや安心感でも申し分のないできとなっている。
まさにプレミアムな体験が得られるノートとして、死角のない1台に仕上がっている。