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PCに超望遠デジカメ、スピーカー……今買うべき2万円台デジタル製品 第3回

人気爆発のBluetoothスピーカー、2万円台で買うならコレ!

2015年02月04日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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中域の充実した密度の高い音が楽しめる!
NFC対応で操作も簡単なクリプシュ「KMC1」

クリプシュ「KMC1」

クリプシュ「KMC1」

 フロンティアファクトリーが販売するクリプシュの「KMC1」は、2013年に発売されたBluetoothスピーカー。最安ベースなら2万4000円程度で購入できる。

 両肩がラウンドしたデザインと、全8種類のボディカラーが特徴(店頭販売モデルはブラック、ホワイトのみ。ほかのカラーはKlipsch.jpでの限定販売)。ブラックやホワイトのモダンな配色もいいが、オレンジやイエローといったビビッドなカラーもなかなか個性的だ。

グリル越しに見えるフルレンジスピーカー

グリル越しに見えるフルレンジスピーカー

 ユニット構成は口径6.4cmのフルレンジ×2、パッシブラジエーター(7.6cm)×2となっており、アンプの最大出力は40Wとなかなかの大出力。バッテリー寿命も約16時間と今回の3つの中では一番連続再生時間が長い。

上部にはセンサー式の操作ボタンを搭載するほか、NFC受信部もある

上部にはセンサー式の操作ボタンを搭載するほか、NFC受信部もある

 機能や装備を見ていくと、BluetoothのコーデックはSBCのほか、aptX、AACにも対応。海外製では少ないNFCにも対応しており、対応するスマホならばタッチだけでペアリングや接続/切断が可能だ。

背面にはほかの機器を充電できるUSB端子を搭載。オーディオ入力端子もある

背面にはほかの機器を充電できるUSB端子を搭載。オーディオ入力端子もある

 このほか、ステレオミニ端子のアナログ入力、スマホ向けの給電用USB端子なども備える。もちろん、ハンズフリー通話機能にも対応だ。

 ちょっと面白いのが、電源オン/オフやペアリングといった操作をすると、ギターの音で動作状態を示すこと。こうした音声による動作音はビープ音や人の声を採用するものもあるが、ビープ音は味気ないし音声は野暮ったい。ギターのコード音というのはなかなかシャレている。

 このほか、付属のACアダプターは各国の電源コンセントに対応できるように、3つの変換アダプターが用意されており海外旅行に出掛けたときでも使える。ユニバーサル仕様のモデルならではと言えるが、持ち歩きもしやすいコンパクトなモデルなので案外重宝しそうだ。

明瞭な音の再現と自然な感触が好ましい
耳に馴染む心地よさが魅力

 KMC1の一番の魅力は充実した中音域による自然な音の再現だ。クラシックを聴くと低音域の再現はあまり欲張っておらず、スケール感としてはややコンパクトになるものの、コントラバスの低音など音楽として必要な低音はきちんとカバーできている。

 そのため、パワー感という点ではやや大人しいと感じるが、低音楽器をはじめとして、弦楽器や管楽器といった楽器の音色をリアルに再現する上質さがある。中高域はしなやかな感触で耳障りな鋭さもなく、耳に馴染む心地よさが気持ちいい。

 中音域の充実度はボーカルの再現にもよくマッチしており、しなやかな声の再現は今回の3モデルの中でもっとも自然に感じられた。女性ボーカルでは高音域の伸びの良さと透明感が見事。

 リアルな音色と定位感のよさが相まって、スピーカーの前にボーカルが現われるようなステージ感が得られるのもよかった。また、男性ボーカルも低めの音域の厚みがしっかりと出て、ボディーを感じる安定感がある。リアルな音色と聴き心地のよさが絶妙にブレンドされ、なかなかに聴き応えがある。

 ベースやドラムの重低音をパワフルに聴きたいという人にはちょっと大人しい印象に感じてしまうかもしれないが、アコースティック楽器の演奏や小編成のクラシックなどを質の高い音で楽しみたいという人にはベストマッチするだろう。

次ページへ続く、「音質の良さに驚くBluetoothスピーカーで快適に音楽を楽しみたい!

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