光学30倍ながら画質は優秀!
ソニー「サイバーショット DSC-HX60V」
ソニーの「DSC-HX60V」は2014年3月に発売された光学30倍モデルで、最安ベースなら2万9000円前後で購入できる。
レンズは35mm判換算で約24~720mm相当で、レンズシフト方式の手ブレ補正機能を採用。動画撮影時には電子式と合わせた手ブレ補正が可能になる。
撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー(約2100万画素)を採用。最短撮影距離は広角側でレンズ前約5cm、望遠側では約2mまでとなる。
今回の4機種の中では唯一、いわゆる“コンデジ”スタイルとなるモデル。ズーム倍率が30倍と控えめながら携帯性は高く、カバンなどの隙間に収められる点は便利だ。
無線LAN及びNFCに対応しており、スマートフォンとの連携がしやすい。ピクチャーエフェクトのデジタルフィルター系の処理やGPSなど、機能は盛り沢山だ。
DSC-HX60Vの画質をチェック!
広角側の撮影サンプル
絞り開放が一番高精細で、絞っていくほどシャープネスが低下して精細さがなくなっていく。だが、きめ細かい描写は1/2.3型センサーとは思えないくらい。もう少しハイライト側の描写力が欲しい所だが、小型センサーでは致し方ない部分といえる。
望遠側の撮影サンプル
望遠側も開放が一番高精細でシャープだ。絞っていくとわずかだが解像感が低下していく。できるだけ絞りを開ける方向性がいい結果になる。
感度別撮影サンプル
ノイズはISO 400あたりから発生しはじめているが、目立つのはISO 800を越えてから。ISO 1600くらいまではディテールを維持しつつノイズの処理もうまくできている。最高感度のISO 3200になるとノイズ処理はできているが、ディテールへの影響が大きくなる。それでも全体的に画質の維持はできている。
高倍率コンパクト機ではあるが、スタイル的には高級志向のコンデジに近く、造りやデザインには高級感がある。実用性だけでなく、見た目でも満足できる1台だ。
次ページへ続く、「高倍率ズーム機としての使い勝手は……」
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