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PCに超望遠デジカメ、スピーカー……今買うべき2万円台デジタル製品 第2回

50倍超のズームも! お買い得望遠コンデジ4機種はコレ!!

2015年02月03日 12時00分更新

文● 周防克弥

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光学30倍ながら画質は優秀!
ソニー「サイバーショット DSC-HX60V」

「サイバーショット DSC-HX60V」。本体サイズは幅108.1×奥行き38.3×高さ63.6mm。重量はバッテリーとメディア込みで約272g

「サイバーショット DSC-HX60V」。本体サイズは幅108.1×奥行き38.3×高さ63.6mm。重量はバッテリーとメディア込みで約272g

 ソニーの「DSC-HX60V」は2014年3月に発売された光学30倍モデルで、最安ベースなら2万9000円前後で購入できる。

 レンズは35mm判換算で約24~720mm相当で、レンズシフト方式の手ブレ補正機能を採用。動画撮影時には電子式と合わせた手ブレ補正が可能になる。

背面モニターは3型(約92万画素)。インターフェースは十字キーを兼ねたコマンドダイヤルが備わっている。ボタンは小さめだ。右上には動画記録ボタンがあるが、不意に触ってしまうことがあった

背面モニターは3型(約92万画素)。インターフェースは十字キーを兼ねたコマンドダイヤルが備わっている。ボタンは小さめだ。右上には動画記録ボタンがあるが、不意に触ってしまうことがあった

ズームは3段階の沈胴式。一番望遠側(左)にすると結構長くなるが、重量バランスはあまり崩れない。上部には外部ストロボ用のホットシューがある。右側には操作しやすい位置に露出補正ダイヤルが備わる

 撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー(約2100万画素)を採用。最短撮影距離は広角側でレンズ前約5cm、望遠側では約2mまでとなる。

 今回の4機種の中では唯一、いわゆる“コンデジ”スタイルとなるモデル。ズーム倍率が30倍と控えめながら携帯性は高く、カバンなどの隙間に収められる点は便利だ。

 無線LAN及びNFCに対応しており、スマートフォンとの連携がしやすい。ピクチャーエフェクトのデジタルフィルター系の処理やGPSなど、機能は盛り沢山だ。

DSC-HX60Vの画質をチェック!

広角側の撮影サンプル

F3.5

F3.5

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

 絞り開放が一番高精細で、絞っていくほどシャープネスが低下して精細さがなくなっていく。だが、きめ細かい描写は1/2.3型センサーとは思えないくらい。もう少しハイライト側の描写力が欲しい所だが、小型センサーでは致し方ない部分といえる。

望遠側の撮影サンプル

F6.3

F6.3

F7.1

F7.1

F8.0

F8.0

 望遠側も開放が一番高精細でシャープだ。絞っていくとわずかだが解像感が低下していく。できるだけ絞りを開ける方向性がいい結果になる。

感度別撮影サンプル

ISO 80

ISO 80

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

 ノイズはISO 400あたりから発生しはじめているが、目立つのはISO 800を越えてから。ISO 1600くらいまではディテールを維持しつつノイズの処理もうまくできている。最高感度のISO 3200になるとノイズ処理はできているが、ディテールへの影響が大きくなる。それでも全体的に画質の維持はできている。

ズーム倍率は前述の3機種ほどではないが、遠くの被写体を大きく撮る目的には十分使える。フィルター系の機能も充実。右は色鮮やかな花をパートカラーで黄色だけ残し、ほかをモノクロにして撮影した

 高倍率コンパクト機ではあるが、スタイル的には高級志向のコンデジに近く、造りやデザインには高級感がある。実用性だけでなく、見た目でも満足できる1台だ。

次ページへ続く、「高倍率ズーム機としての使い勝手は……

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