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PCに超望遠デジカメ、スピーカー……今買うべき2万円台デジタル製品 第2回

50倍超のズームも! お買い得望遠コンデジ4機種はコレ!!

2015年02月03日 12時00分更新

文● 周防克弥

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無線LAN内蔵の光学50倍ズーム機
富士フイルム「FinePix S9400W」

富士フイルム「FinePix S9400W」。本体サイズは幅122.6×奥行116.2×高さ約86.9mm。重量はバッテリーとメディア込みで約670g

富士フイルム「FinePix S9400W」。本体サイズは幅122.6×奥行116.2×高さ約86.9mm。重量はバッテリーとメディア込みで約670g

 「FinePix S9400W」は2014年2月に発売された光学50倍ズーム機で、最安ベースなら約2万2000円前後で購入可能。ただし、生産終了がアナウンスされているので、店頭在庫のみとなる。

 レンズは35mm判換算で約24-1200mm相当。レンズシフト方式の手ブレ補正機能を内蔵し、動画撮影時には電子式の補正機能も有効になる。撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー(約1600万画素)を搭載している。

背面モニターは3型(約46万画素)。十字キーはダイヤル機構を備えており、コマンドダイヤルとして機能する

背面モニターは3型(約46万画素)。十字キーはダイヤル機構を備えており、コマンドダイヤルとして機能する

左から望遠側、広角側、電源オフ。鏡筒左側には35mm判換算での焦点距離が、右側にはどれくらいまで寄れるかが表記されている。レンズの表記を見ると830mmで最大ズームの1200mmではないように見えるが、これでちゃんと1200mm相当までズームしている。鏡筒が2段階で伸びるので830mm以上は表示しきれない。また広角側も80mmよりも広い表記がない

 最短撮影距離は、広角側でレンズ前40cm、望遠側で約3.5m、マクロモードでは広角側で約7cmまで接写可能になり、「スーパーマクロモード」では広角側でレンズ前約1cmまで寄れる。

 トイカメラやミニチュアといったデジタルフィルター系の機能も備わり、多重露出やHDRにも対応している。

 無線LANも内蔵しているため、スマートフォンからのリモート撮影や転送も行なえる点は便利だ。

FinePix S9400Wの画質をチェック!

広角側の撮影サンプル

F2.9

F2.9

F3.2

F3.2

F8.4

F8.4

 絞り開放からシャープネスは高いが、最小絞りのF8.4では若干解像感が低下してしまっている。

望遠側の撮影サンプル

F6.5

F6.5

F7.8

F7.8

F19

F19

 絞り開放ではシャープネスが甘いが、F7.8ではシャープネスも解像感も高くなる。F19までいくと再びシャープネスが低下してしまうが、富士のウェブサイトを見ると、絞りの説明の部分に「NDフィルター併用」とあり、サンプルでもF7.8よりもF19の画像が背景のボケが大きいので、F19ではNDフィルターを使用している可能性がある。

感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

 ノイズはISO 400あたりから出はじめている。目立ってくるのはISO 1600を越えてから。ISO 3200くらいまではディテールも頑張っているが、それ以上さすがにノイズが多くなりディテールへの影響も目立つ。ISO 12800はコントラストも下がり、一応撮れるといった感じだ。

池の奥のほうにいる鳥でも手が届きそうな大きさで撮影可能。魚眼効果など、フィルター機能によるおもしろ効果もたくさん用意されている

 AF速度や手ブレ補正の効果は問題なく、気軽に超望遠撮影が行なえる。ただし、逆光にはちょっと弱いので、レンズに直接光があたるようなシーンでは気をつけたほうがよさそうだ。

次ページへ続く、「ソニー サイバーショット DSC-HX60V

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