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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第32回

スマホからの利用率が急増中!

SUUMO首位もお気に入り不在? 不動産サイトシェア

2015年02月09日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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TPOで使い分けもスマホ率急増

 不動産サイトを見るとき、ユーザーは一体どんなデバイスを利用しているのだろうか

 不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)調査の「不動産情報サイト利用者意識アンケート」(2013年10月)によると、検索ツールの主流は「PC」だが、割合は低下傾向にある一方、20代では「スマートフォン」が前年のほぼ倍にあたる54.1%に上るなど、全体を通してスマホの割合が増えている

 また、物件検索にスマホを使う人は、男性より女性、売買より賃貸のほうが多いようだ。

PC・スマートフォン・タブレットの不動産情報サイトを利用する理由は?(複数回答)
項目 PC スマホ タブレット
物件量が豊富だから 79.0% 30.2% 49.5%
間取図情報が豊富だから 62.8% 19.1% 37.1%
外観・内観など写真情報が豊富だから 60.4% 21.7% 33.3%
使いやすいから 46.5% 39.1% 52.4%
物件の周辺環境や地域情報が豊富だから 43.8% 14.9% 26.7%
検索機能など操作性がいいから 40.7% 22.3% 32.4%
情報の更新が早いから 26.3% 23.6% 19.0%
気に入った物件の情報をすぐにその場で見られるから 24.3% 39.8% 40.0%
物件情報以外の情報が充実しているから 22.9% 5.5% 15.2%
以前からサイトを知っていたから 22.9% 16.6% 14.3%
情報が信頼できるから 22.5% 11.7% 16.2%
掲載元の不動産会社へ物件の確認がしやすいから 21.7% 15.7% 18.1%
時間が掛からないから 20.8% 41.5% 46.7%
どこでも手軽に利用できるから 11.0% 66.4% 46.7%
デザインがいいから 10.5% 9.4% 11.4%
その他 3.0% 2.6% 1.9%

「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果(不動産情報サイト事業者連絡協議会)より抜粋


 なお、PC・スマートフォン・タブレットそれぞれで不動産情報サイトを利用する理由は、PCの場合は「物件量が豊富」、スマホは「どこでも手軽に利用できる」、タブレットは「使いやすい」がトップだった。

 2位はPCが「間取り図情報が豊富」、スマホは「時間がかからない」、タブレットは「物件量が豊富」。なお、スマホ・タブレットは「気に入った物件の情報をすぐにその場で見られる」もそれぞれ約4割と高い評価となっている。

 じっくり情報を広く集めたり、間取り図なども確認するには画面の大きいパソコンから、気に入った物件の情報をその場で確認するなど外出先ではスマホ・タブレットという使い分けがされているようだ。

 今後の不動産サイトには、ユーザーのニーズに合わせてスマホ・タブレット向けサイトを充実させる等の工夫が求められるだろう。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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