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モーグもコルグもシンセ復刻! NAMMショーのトレンドに迫る

2015年02月01日 12時00分更新

文● 四本淑三

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モーグがモジュラー型シンセを復刻!

 えーっ! ってみんな言ったと思います。まさかのモーグ・シンセサイザー、モジュラー型の復刻です。「壁」とか「タンス」と呼ばれる、あの巨大なシステムです。

 復刻されるのは「System 55」「System 35」「Model 15」で、1973年に製造されていたものをベースに、回路構成はもちろん、ハンドワイアリングやパネルのエッチング処理なども含め、オリジナルと同じ方法で製作されるということです。

System 55(限定55台 3万5000ドル)

System 35(限定35台 2万2000ドル)

Model 15(限定150台 1万ドル)

 最初のモーグ・シンセサイザー開発から50周年に当たるということで、昨年はキース・エマーソンの使用していたモデル「Emerson Moog Modular System」が復刻されました。今回の復刻にあたっては、このモデルを製作する際に収集された資料や経験が生かされたようです。

復刻版Emerson Moog Modular System。ラックの左上隅に、今は亡きH.R.ギーガーによるエマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム「恐怖の頭脳改革」の絵が入っているのがポイント。お値段15万ドル(約1750万円!)

 モジュラー型のモーグといえば、日本ではあの冨田勲先生がいち早く購入したことでも知られています。モジュラー型モーグでエマーソンごっこをする方の様子は容易に想像できますが、Ampexの16トラックを買って家にこもり、ひたすら曲作りに勤しむ冨田勲ごっこをされてもよろしいのではないでしょうか。

(次ページでは、「コルグはARP Odysseyを復刻」

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