ADSRより細かいセッティングができるコントロール
実際の音作りではコントロール部に2系統用意されたDCO、DCW、DCAを調整していくことになります。
PD音源では、一般的なADSR(音の立ち上がりから減衰までを4つのポイントで調整する方式)のコントロールよりもさらに細かいセッティングが可能です。最初はプリセットを参考にしつつ、DCOのWAVEFORMで音の方向性を大きく変えてみたり、DCAのAMP ENVELOPEで音の伸びを制御する、という形で少しずつセッティングをツメてみると楽しいと思います。
エフェクトは音に付け足したいときにぴったり
PD音源のコントロールとは別に、音色を変えられる部分としては画面右側のEFFECTがあります。独立したREVERB、CHORUSに加えてコンプレッサーやディレイなど、8種類から1種を選んで使えるDSPの3系統のエフェクターを搭載。TYPEでエフェクトの種類を、SENDでエフェクトのかかる深さを調整します。
たとえばアナログシンセ系の音にコーラスを深めに掛け、広がりと厚みを足してみたり、エレピやクラビネットにコンプレッサーを掛けてアタックを強めに出す、といった音色の補正的な使い方があります。あるいはオルガンにディストーションを掛けて、1970年代ロックのような派手なトーンを演出する。もう一味を足したいときに使うには充分な種類とクオリティーを持った、シンプルかつ実用的なエフェクト揃いです。
(次ページでは、「マルチプレイに対応するモードとは」)
この連載の記事
-
最終回
スマホ
音楽アプリの定番、プロが見る「GarageBand」の圧倒的な良さとは -
第75回
スマホ
ダブステップにスマホで入門!? 「Drum Pads 24」を試す! -
第74回
スマホ
作曲だけじゃない、ライブ音源としても使えるiPad用DAWアプリ「BeatHawk」 -
第73回
スマホ
iPhoneに鼻歌を録音するだけで、楽曲が完成するアプリ!? -
第72回
スマホ
500の音色が高品質! プロが憧れたドイツ製シンセのiPad版は納得の出来 -
第71回
スマホ
いろいろな効果音が鳴らせるアプリは、音楽アプリになるか? -
第70回
スマホ
失敗しない! 初めてのリズムマシンはiPad版「D-Pad」がいい -
第69回
スマホ
スマホでヴァイオリンを演奏! 弦楽四重奏も楽しめるぞ -
第67回
iPhone
今さらやる意味はあるのか!? 「ブブゼラ」アプリを比べる -
第66回
スマホ
ボタンを押せばループ完成! ヤマハ製シーケンサーアプリが超簡単 - この連載の一覧へ