荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第391回

パナソニックのスマホ型高級コンデジ「DMC-CM1」で猫撮影！

スマホ的に使えるので室内の猫撮影もカンタン！

縦位置にしてみたら画面全体が猫で埋まっていい感じだったので、縦に持って画面のシャッターボタンで撮影。まあ、スマホだと思えば普通の撮り方（2015年1月 パナソニック LUMIX DMC-CM1）

　スマホなので縦位置で撮るのも簡単。縦位置で撮るときはスマホ構えで持ち、画面のシャッターボタンを押すべし。

　うちの「かふか」がソファの上でごろごろしてたので縦位置で構えてスマホ風に。タッチAFで顔にピントを合わせて撮ってみた。これもISO 1600。

　スマホなので家の中でも気軽に撮れるのだ。

　家で飼い猫が面白いポーズをしてた、これはシャッターチャンス！と思っても、デジカメだとメディアが入ってなかったり、バッテリーの充電ができてなかったりするし、うちの猫はカメラに敏感なので逃げちゃったりするんだけど、スマホなら基本的にバッテリーは常に充電されてるので（そうじゃないとスマホとして役立たないし）、さっと取り出してさっと撮れる。

　その上、室内でもISO感度を上げて撮れるからいいのだ。

わざと暗めに撮ってみた。妙にアーティスティックだけど、単にこげ茶の毛布で寝てるだけだったりするところが写真の面白さ。たまにはこういう写真もってことで（2015年1月 パナソニック LUMIX DMC-CM1）

　先日こげ茶色の毛布の上で2匹が寝ていたんだけど、そこに外光がほんのり差し込んでて妙にカッコよかったので、起こさないようそっと近寄って真上から狙ってみた。

　暗いところは黒くつぶしたかったので、マイナスの露出補正をさっとかけてこっそり。

　最後にもひとつスマホ一体型ならではの面白さを。それは、写真のレタッチ。

　最近はデジカメも撮った写真にフィルタをかけたりレタッチする機能を持ってるんだけど、デジカメの画面は3型程度と小さいし操作性もよくないので、それならPCやスマホに写真を転送して処理した方がいいや、となりがちなのだが、CM1はスマホなのでその場でさっとレタッチできちゃうのだ。

　しかも、付属するパナソニック純正の再生アプリやGoogle純正のフォトアプリ（これがなかなか優秀）のみならず、さまざまなサードパーティー製アプリをダウンロードしてくればそのまま使える。これは楽しい。

　ってわけで、パナソニック純正アプリでいじった写真を2枚どうぞ。

河辺にたたずむハチワレの猫。ポーズが色っぽかったのでフィルタートフレームで色っぽく仕上げてみた（2014年12月 パナソニック LUMIX DMC-CM1）

都心の民家の前でぽつんと佇む姿がよかったのでしゃがんで正面から。それにフィルターをかけ、周辺減光をかけ、レトロっぽく仕上げてみた（2014年12月 パナソニック LUMIX DMC-CM1）

　スマホのカメラって画質が上がったとはいえ、レベルとしては普及型コンデジくらいで、私は今までネットにその場で上げたい写真は画像メモ的なものはスマホで、写真として残したいものはデジカメで、と使い分けてたけど、CM1なら望遠が必要だったりデジタル一眼クラスの画質が欲しいとき以外はそれだけで済んじゃうのだ。

　スナップ写真も画像メモもこれで撮って、面白いものはその場でInstagramに上げちゃうってことがさっとできる。

　これはなかなか新しくてよい。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/