多彩な設定が可能な法人向けAPを導入する
社内LANをスマホで使いたい?だったら無線LANを構築だ
2015年02月25日 07時00分更新
3日目午後 法人向けの無線LAN APの実力とやらを見せてもらおう
今回エレコムのWAB-S1167-PSを選択したのは、やはり法人向けの機能が用意されているからだ。ケーブルを必要としない無線LANの場合、ある意味外から誰でもネットワークを利用できてしまうわけで、認証や暗号化などのセキュリティ機能はとても重要だ。その点、WAB-S1167-PSは標準のセキュリティ機能はもちろん、無許可端末の接続を防ぐIEEE802.1X/EAP認証や複数のセキュリティポリシーを使い分けられるマルチSSID、社内ネットワークとは別に来客者向けのネットワークを構築できるゲストWiFi機能などを搭載している。また、自動に無線やLEDをオフにする節電スケジュール機能により、節電・セキュリティのため、平日のみ利用可能にするといったことも可能になる。
これらの設定はすべてWebブラウザから行なえる。有線LANと同様、設定用PCを用意し、固定IPアドレスを割り当ててから、PSE(OUT)ポートと結線。WebブラウザでAPのIPアドレスを指定すると、設定ユーティリティが起動する。
メニューは製品の状態を確認したり、有線LANを設定する「システム構成」、無線接続のための設定をまとめた「無線設定」、管理情報の設定や表示を行なう「ツールボックス」の3つから構成されている。ただ、さすが法人向けということでサブメニューが膨大となっている。
多くのユーザーでは、まず「無線設定」で5GHz(11ac/n/a)か、2.4GHz(11n/g/b)を選択し、利用するSSIDを指定することになる。クライアントからのセキュアな接続を容易にするWPS(Wi-Fi Protected Access)も利用できる。IEEE802.1Xの認証やマルチSSID、ゲストWiFiなどは、それぞれの企業のセキュリティポリシーに従って設定すればよい。基本はチェックボックスやドロップダウンリストだし、日本語メニューなので迷うことはないはずだ。
低廉なコストで容易に導入できるエレコムのネットワーク
そんなこんなで無線LANの設置も完了。高速なネットワークが来たことで、急ごしらえのインスタントオフィスの割になかなか使い勝手もよくなった。これで仕事もサクサク終われば言うことなしだが、まあそれは別の話だ。
今回実感したのは、従来高嶺の花と思われていた企業向けの製品が、ずいぶん低廉な価格にこなれているということ。VLANやSNMPに対応する16ポートのPoEスイッチが6万円、IEEE802.11X対応の無線LAN APが2万円強なので、もはや高価な製品ではない。コアネットワークは従来のエンタープライズ製品、エッジにこうしたお手頃な法人向け製品を用いたハイローミックスで、ネットワークコストを下げるのはよい提案だと思う。
そして、WebのGUIを使うことで容易に設定できるということ。エンドユーザーが直接ネットワーク設定を行なうことに関しては賛否両論あるが、個人的には基本的な設定であれば十分に可能だと思った。スキルがないと使えないコマンドではなく、GUIで設定や通信状態がチェックできるというのは、SIerにとってもメリットと言えるだろう。
ということで、来期のネットワーク刷新を目論んでいる管理者は、ぜひエレコムのネットワーク機器を検討候補に挙げてもらいたい。
20人規模で11ac対応無線LAN&VLAN対応のネットワーク構築のお見積 (前回までとの累計) |
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製品種別 | 製品名 | 数 | 標準価格(税込) |
16ポートPoEスイッチ | EHB-SG2A16-PL | 1 | 5万9400円 |
8ポートPoEスイッチ | EHB-SG2A08-PL | 1 | 3万8880円 |
CAT6Aケーブル(1m) | LD-GPAT/BU10 | 5 | 6210円 |
Linux NAS 4TB | NSR-MS8T2BLB | 1 | 9万7200円 |
IEEE802.11ac対応AP | WAB-S1167-PS | 1 | 2万1384円 |
合計 | 22万3746円 |
(提供:エレコム)
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