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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第117回

Xperia、isai、AQUOS、3キャリアのVoLTE対応モデルを比較!

2015年01月28日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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 音声通話の品質が大きく向上することで話題の「VoLTE」。主要3キャリアの主要冬モデルで対応し、いよいよ本格化する。

 というわけで今回は、Xperia Z3 Compact、isai VL、AQUOS CRYSTAL XというVoLTE対応はもちろん、各キャリアを代表する冬モデルを取り上げ比較していく。すでに実績のあるシリーズだけにハイレベルの争いになるはず!

ドコモ「Xperia Z3 Compact」

au「isai VL」

ソフトバンク「AQUOS CRYSTAL X」

スペック勝負ではフル対応のisai VLがリード

 まずは3機種の大まかに紹介していこう。

●ドコモ「Xperia Z3 Compact SO-02G」
 コンパクトなXperiaの最新機種。通話を重視するのならこのサイズがイイという人もいるのでは? しかも強力なカメラにハイレゾ音源の再生対応とXperiaらしい高性能モデルだ。

●au「isai VL LGV31」
 5.5型のWQHDディスプレーを搭載など、基本的なスペックは夏モデル「isai FL」と近い。外観もほぼ同じだ。しかしこちらはVoLTE対応のうえ、メモリーが3GBになるなど強化されている部分もある。

●ソフトバンク「AQUOS CRYSTAL X」
 isaiと同じく5.5型液晶を搭載するが、フレームが無いように見える超狭額縁のデザインを実現。ハーマンの高音質エンジンや、VoLTEだけでなく3Gでも高音質な通話が可能という特徴も持つ。

 3機種ともVoLTEに対応しているが、VoLTEは現時点では同キャリアのVoLTE対応機種同士でのみ、本来の高音質で通話が可能。となると有利なのはドコモだろう。昨年の夏モデルでいち早くVoLTEのサービスを始め、すでに対応機種が多いからだ。

 続くのがauで、春モデルの発表でさらに対応機種が増えた。ソフトバンクは現時点では対応機種がAQUOS CRYSTAL Xのみなので(「AQUOS CRYSTAL」もアップデートで対応予定)、今後の機種追加を待ちたい。

 詳しいスペックを比較すると、以下のようになる。

  Xperia Z3 Compact isai VL AQUOS CRYSTAL X
メーカー ソニーモバイル LG シャープ
本体サイズ 約65×127×8.6mm 約76×145×10.5mm 約73×139×11mm
重量 約129g 約154g 約157g
画面サイズ 4.6型 5.5型 5.5型
画面解像度 720×1280ドット 1440×2560ドット 1080×1920ドット
OS Android 4.4.4 Android 4.4.2 Android 4.4.4
CPU クアッドコア 2.5GHz クアッドコア 2.5GHz クアッドコア 2.3GHz
ROM/RAM 16GB/2GB 32GB/3GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDXC(128GB) microSDXC(128GB) microSDXC(128GB)
下り最大通信速度 150Mbps 150Mbps 112.5Mbps
LTE対応周波数 2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
2.5GHz(WiMAX 2+)
/1.5GHz/2GHz/
800MHz
2.5GHz(AXGP)
/2GHz/1.7GHz
/900MHz
キャリアアグリゲーション × ×
VoLTE
連続通話時間(LTE) 990分 1300分 950分
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング
カメラ画素数 2070万画素CMOS
(裏面照射型)
1320万画素CMOS 1310万画素CMOS
(裏面照射型)
インカメラ 220万画素CMOS
(裏面照射型)
130万画素CMOS 120万画素CMOS
(裏面照射型)
防水/防塵 ○/○ ○/○ ×/×
ワンセグ連続視聴 10時間10分 5時間 9時間
フルセグ連続視聴 × 4時間30分 ×
FeliCa
赤外線通信 × ×
NFC
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
MHL(HDMI) × ×
Miracast
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 2600mAh 3000mAh 2610mAh
Qi × × ×
カラバリ Orange、White、Black、Green アクア、ブラック、ピンクゴールド レッド、ブラック、ホワイト

 それぞれのキャリアを代表する機種だけに、3機種ともスペックは高い。国内ユーザー向け機能の対応、バッテリー容量、さまざまなスペックが最新機種らしい高い数値となっている。また3機種ともnanoSIMというのも特徴的だ。

 ただその3機種で細かく見ていくと、一歩抜きん出ているのはisai VLではないだろうか。メインメモリーが3GB、キャリアアグリケーション/WiMAX 2+に加え、防水・防塵、ワンセグ/フルセグ、赤外線通信、おサイフケータイとフルで対応してきた。

 一方、ソニー/シャープの2機種はフルセグと赤外線通信に非対応。メモリーも2GB、AQUOS CRYSTL Xは防水/防塵にも対応しない。

 連続通話時間、電池容量を見るとスタミナ面でもisai VLは期待できそうだ。ただワンセグの連続視聴時間は公式スペックが3機種中最も短い。今後行なうバッテリーテストが気になるところ。

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