IE後継となる新Webブラウザー「Project Spartan」
今回の発表では、IEとは異なる新しいWebブラウザー「Project Spartan」も紹介された。Windows 10向けの完全に新しいブラウザーで、Webページへのメモ書きやクリッピングを介したOneNoteでの情報共有、アドレスバーに検索クエリーを入れることでCortanaがすぐにクイック検索で結果を返してくるなど、いくつか従来にはない特徴的な機能が備わっている。
Spartanの詳細は不明だが、軽量で新しいUIを採用しつつ、意欲的に新しい機能を取り込んだWindows 10向けのWebブラウザーだという。今後の検証が必要だが、基本的なレンダリングエンジンやJavaScript実行エンジンは従来のIEの改良版といわれており、IE11が抱えていた大量の互換性に関する機能を分離し、より身軽になった存在だといえるかもしれない。
またIE Blogでも紹介されているが、Spartanでは「EdgeHTML」という最新のHTML技術サポートに注力したモードを基本として動作し、必要に応じてIE11以前のWebページを表示できるよう「MSHTML」というモードを呼び出すよう動作するという。
XboxからPCへのストリーミング配信、
リモートでのゲームプレイ
このほか、Windows 10に標準搭載されるユニバーサルアプリのいくつかが紹介されている。ひとつは「Xboxアプリ」で、一部ゲームのプレイだけでなく、Xboxアカウントの管理やフレンドとのコミュニケーションなど、このアプリを通じて行なえるようになっている。このXboxアプリでひとつ大きな新機能として、家にあるXbox Oneへとオンライン経由で接続し、インストールしたゲームを呼び出して手元のPCにストリーミング配信およびリモートでのゲームプレイを可能にするものがある。専用のサーバーやサービスを要求せず、こうした仕組みを利用できるのは非常に興味深い。
「Windows 10 for phones and tablets」の提供は2月以降
Windows 10の新機能に関する説明が一通り終わった後、Myerson氏が再び登壇して今後の情報提供スケジュールについて説明した。まず、今回のデモストレーションで紹介された新機能の数々が搭載されたWindows 10 TPの最新ビルドが来週にも配信開始されるという。また、「Windows 10 for phones and tablets」の提供は2月以降を予定しており、さらに詳しい情報は2〜3月開催のMobile World Congressや4月のBUILDカンファレンスに提供されるという。興味ある方は引き続きウォッチしてみてほしい。