このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

スマホと繋がってQiで充電できる新キャデラックに乗った!

2015年01月24日 15時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4WDに進化したCTSプレミアムの走りはスゴイ!

 シリコンバレーのあるカリフォルニアは除くとして、マイクロソフトのあるシアトルや、金融と商業の中心であるニューヨーク、自動車産業の要所であるデトロイトなどは冬になるとかなりの雪が降る地域だ。また、ヨーロッパでもパリやジュネーブ、フランクフルトなども雪が降る。ビジネスエリートが活動する地域は、冬は極寒なのである。そんな地域を安全に走るために4WDは欲しい装備のひとつに数えられることは言うまでもない。

 CTSプレミアムは車両本体価格699万円(税込)という、Eセグメントのプレミアムセダンとしては破格ともいえる値付けで4WDモデルとして発売した。メルセデス・ベンツ E300 4MATICで772万円、アウディ A6 3.0TFSI クアトロで869万円であることからも、ライバルに比べてかなり安いことはおわかりいただけるであろう。だからといって劣るのかといえば、そんなことはまったくない。今回は軽井沢を中心に、主に雪道での試乗となっていたので、プロのレーシングドライバーに雪道を走り回ってもらうことにした。

 試乗してもらったのは野上達也選手。スーパー耐久のST-5クラスで2014年のリーズランキング3位となった「Team NOPRO デミオ」のドライバーだ。2013年の富士戦ではマツダ史上初のレシプロエンジンで耐久レース優勝を果たし、2014年はエンジンパワーに勝る3台のホンダ FIT3勢に割って入ってのランキング3位となった。あの荒 聖治選手よりもランキングが上となったのだ。そんな彼に雪道でのキャデラックCTSプレミアムを試乗してもらった。

野上選手「FRベースの4駆で、リアが流れてからフロントに駆動が行き、介入の仕方もマイルドでラフなアクセルワークでもトラコンと4WDのコンビネーションで車を安定させながらドンドン加速していきます。クルマの持っている安定感とタイヤ(ミシュラン X-ICE3)のバランスで雪道も快適に走れました。雪道を楽しむタイプの車ではないですが、安全かつ快適に、何よりグリルが変わってさらにカッコ良くなりましたね」

 筆者もこの雪道で試乗したので感想を。FRベースの4WDであるために加速時の落ち着きが秀逸。コーナーリング時も回頭性が高いので良く曲がるのだが、安定感も高いのでスピンしそうという気分的な怖さが皆無だった。フロントタイヤに駆動力が伝わる瞬間がマイルドなために、急激なアンダーステアにみまわれることも無い。乗ってみれば舗装路と大差ない感覚で走ることができてしまうことに感動を覚えた。ただし、雪道なので「急」のつく動作は控えなければならないことは大前提である。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ