フレンチプレスとサイフォン式も味わう!
さて、Pour Overの説明イベント内では、同社のコーヒーメーカーを使った試飲会、要するに飲み比べも開催されたので、そちらの感想もお伝えしよう。
ボダムの主力製品の一つが、フレンチプレスコーヒーメーカー。ポイントは何といっても、淹れ方が簡単なこと。難しい技術は不要、お湯を入れて待つだけでいい。サイズや種類も豊富で、容量は0.35〜1L、価格は3240円から1万2960円と、幅広く展開している。
特徴はコーヒー豆がお湯に触れる時間が長く、フィルター部分の目が粗いので、豆のオイルやアロマがダイレクトに楽しめる点。試飲してみたが、口に含んだ時の質感も粘り強く感じ、苦味・酸味も際立っている。もっとも味がコーヒー豆の質に強く左右されるということでもあり、質の良くない豆だとイマイチな出来になりやすいそうだ。
開発当初とまったくデザインは変わっていないボダムのコーヒーメーカーの原点、サイフォン式の「PEVO」(価格は9180円)で淹れたコーヒーも試飲できた。飲んでみると雑味がなく、スッキリとした味わいでとても飲みやすい。また、コーヒーを淹れている過程が見えるのが、とても楽しいのだ。
ちなみに使用した豆は、コーヒー専門店・丸山珈琲の「ボダムズベスト」というブレンドだそう。「オレンジを思わせる甘い柑橘系の味わいに、チョコレートのような風味を持っています。コーヒーを飲むと、ベルベットの様な滑らかな質感と、重厚感のある甘さを感じていただけます」と説明には書いてあったが、あいにく筆者の舌では「おいしい」以上の感想が出てこなかった。悲しい。
ざっとボダムのコーヒーメーカーを紹介してきたが、同社のポリシーとして、「良いデザインは高価であってはならない」というスローガンがあるという。確かにデザインは良いが、ほとんどが1万円以下と、いたずらに高価ではないというのはうれしい。いつもはインスタントや缶コーヒーばかりの筆者も、今年はコーヒーメーカーでこだわりのコーヒーを淹れてみたくなった。
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