Windows 10の大きな特徴
Windows 10の大きな特徴は、「それぞれのデバイスに適合したエクスペリエンスをもたらす、ひとつの製品ファミリー」という点だ。
ひとつのOSで、4型サイズのディスプレイを搭載したスマートフォンから、タブレット、PC、そして84型や90型といった大画面タッチディスプレイにまで対応。しかも、エンタープライズやデータセンター、IoT、ゲームといった幅広い領域もカバーすることになる。
Windows 10は“One Windows”といえるOS
日本マイクロソフトの執行役専務 マーケティング&オペレーションズ担当・平野拓也氏は、「Windows 10は“One Windows”といえるOS。従来のWindowsには、たくさんのプラットフォームがあり、デバイスごとにOSが分かれていた。だが、Windows 10は、ドライバーなどがひとつになり、異なるデバイスを使っていても統一のエクスペリエンスを提供することができる。
さらに、統一したアプリケーション開発環境が提供され、2度、3度とコーディングしなくても、異なる画面サイズのデバイスで同じアプリがそのまま利用できる。アプリをどんどん作ってもらえる環境が整う」とする。
来週公開されるプレビュー版は、これまでのTechnical Previewがデスクトップ環境を対象にしていたものだったのに対して、Windows Phoneをはじめとする様々なデバイスで利用できるようになる点が大きな違いだ。マイクロソフトがWindows 10で目指す、One Windowsを実現する環境が、いよいよ明らかになったともいえよう。
今後のWindows 10の動きは?
では、今後のWindows 10の動きはどうなるのだろうか。
次のステップとみられるのが、2015年4月29日(米国時間)に、米サンフランシスコで開催される開発者向けイベント「Build 2015」での動きだ。ここでは、デベロッパープレビューと呼ばれる開発者向けのプレビュー版が公開される公算が高い。この時点で、遅れがなく新たなプレヒュー版が公開されれば、今年秋のリリースに向けて遅延なく開発が進んでいることが裏付けられる。
2015年後半にはRTM(Rrelease to Manufacturing)版
そして、2015年後半にはRTM(Rrelease to Manufacturing)版が提供され、正式リリースということになる。
Windows 10が一歩ずつ、我々の方に向けて進んできている。
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