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2014年CPUクーラー最強王座決定戦 第3回

再び王座を狙う! 2014年CPUクーラー王座決定戦【第3回】

2015年01月22日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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Mini-ITXにも大型CPUクーラーを
Thermalright「SilverArrow ITX」

 続いてはThermalrightがMini-ITXマザーボード環境での使用を想定し、設計した「Silver Arrow ITX」を試していこう。

●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011/2011v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量:154(W)×103(D)×165(H)/約870g
●ファン回転数:300~1300rpm ±10%(PWM制御)
●風量:~61.7CFM
●ノイズ:~24.9dBA
●実売価格:1万2500円前後
●製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/silverarrow-itx/

 「SilverArrow ITX」はMini-ITX想定とはいえ、サイズは154(W)×103(D)×165(H)mmと、大型モデルになっている。ただ、しっかり考えられており、多くのMini-ITXマザーボードに搭載可能だ。

 うれしいことに、電源回路を別基板で搭載するASUSのハイエンドMini-ITXマザーボード「MAXIMUS VII IMPACT」にも対応している。全高が165mmになるため搭載できるMini-ITXケースは限られるが、Mini-ITX自作の幅が広がることは間違いないだろう。

 構造はオーソドックスで、2ブロックのヒートシンクの間に140mmファンを搭載し、6mm径×6本のヒートパイプを採用している。

作業手袋が付属。光沢感のあるブラックメッキ加工が施されているので、取り付け時は汚れないように是非使おう

 冷却性、静音性ともに悪くはないが、1万円オーバーの価格を考えると微妙といわざるを得ない。対応するMini-ITXマザーボードで、CPUを強力に冷却、安定動作させたい場合はアリだが、ATXやMicro ATX環境では、選ぶメリットは少ないだろう。

アイドル時(Standard Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  30 ℃ 33.9 ℃ 29.2 ℃ 35.4 ℃ 39.7 dBA 1289 rpm
純正より +3.0 ℃ +2.3 ℃ +3.6 ℃ +4.8 ℃ -4.6 dBA -361 rpm
高負荷時(Standard Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  82 ℃
(89 ℃)
34.5 ℃ 34.7 ℃ 41.5 ℃ 39.2 dBA 1293 rpm
純正より -11 ℃
(-9.0 ℃)
+0.1 ℃ -9.5 ℃ +4.8 ℃ +1.0 dBA -809 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

アイドル時(Silent Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  32 ℃ 31.5 ℃ 31.2 ℃ 37.7 ℃ 32.5 dBA 595 rpm
純正より +5.0 ℃ +2.9 ℃ +5.6 ℃ +7.1 ℃ -2.6 dBA -1055 rpm
高負荷時(Silent Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  83 ℃
(92 ℃)
35.5 ℃ 35.2 ℃ 41.2 ℃ 38.9 dBA 1262 rpm
純正より -10 ℃
(-6.0 ℃)
+1.1 ℃ -9.0 ℃ +4.5 ℃ +0.4 dBA -840 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

→次のページヘ続く (Thermalright「Archon IB-E X2」

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