Mini-ITXにも大型CPUクーラーを
Thermalright「SilverArrow ITX」
続いてはThermalrightがMini-ITXマザーボード環境での使用を想定し、設計した「Silver Arrow ITX」を試していこう。
●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011/2011v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量:154(W)×103(D)×165(H)/約870g
●ファン回転数:300~1300rpm ±10%(PWM制御)
●風量:~61.7CFM
●ノイズ:~24.9dBA
●実売価格:1万2500円前後
●製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/silverarrow-itx/
「SilverArrow ITX」はMini-ITX想定とはいえ、サイズは154(W)×103(D)×165(H)mmと、大型モデルになっている。ただ、しっかり考えられており、多くのMini-ITXマザーボードに搭載可能だ。
うれしいことに、電源回路を別基板で搭載するASUSのハイエンドMini-ITXマザーボード「MAXIMUS VII IMPACT」にも対応している。全高が165mmになるため搭載できるMini-ITXケースは限られるが、Mini-ITX自作の幅が広がることは間違いないだろう。
構造はオーソドックスで、2ブロックのヒートシンクの間に140mmファンを搭載し、6mm径×6本のヒートパイプを採用している。
冷却性、静音性ともに悪くはないが、1万円オーバーの価格を考えると微妙といわざるを得ない。対応するMini-ITXマザーボードで、CPUを強力に冷却、安定動作させたい場合はアリだが、ATXやMicro ATX環境では、選ぶメリットは少ないだろう。
アイドル時(Standard Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
30 ℃ | 33.9 ℃ | 29.2 ℃ | 35.4 ℃ | 39.7 dBA | 1289 rpm | |
純正より | +3.0 ℃ | +2.3 ℃ | +3.6 ℃ | +4.8 ℃ | -4.6 dBA | -361 rpm |
高負荷時(Standard Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (最高) |
チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
82 ℃ (89 ℃) |
34.5 ℃ | 34.7 ℃ | 41.5 ℃ | 39.2 dBA | 1293 rpm | |
純正より | -11 ℃ (-9.0 ℃) |
+0.1 ℃ | -9.5 ℃ | +4.8 ℃ | +1.0 dBA | -809 rpm |
アイドル時(Silent Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
32 ℃ | 31.5 ℃ | 31.2 ℃ | 37.7 ℃ | 32.5 dBA | 595 rpm | |
純正より | +5.0 ℃ | +2.9 ℃ | +5.6 ℃ | +7.1 ℃ | -2.6 dBA | -1055 rpm |
高負荷時(Silent Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (最高) |
チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
83 ℃ (92 ℃) |
35.5 ℃ | 35.2 ℃ | 41.2 ℃ | 38.9 dBA | 1262 rpm | |
純正より | -10 ℃ (-6.0 ℃) |
+1.1 ℃ | -9.0 ℃ | +4.5 ℃ | +0.4 dBA | -840 rpm |
→次のページヘ続く (Thermalright「Archon IB-E X2」)
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