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2014年CPUクーラー最強王座決定戦 第2回

安価かつ高性能! 2014年CPUクーラー王座決定戦【第2回】

2015年01月21日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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格安大型クーラーの実力は!?
DEEPCOOL「LUCIFER V2」

 大型CPUクーラーながら、3780円と激安なのが、老舗冷却関連パーツメーカーDEEPCOOLから登場した「LUCIFER V2」だ。DEEPCOOL製品は全体的に安価なのだが、140(W)×110(D)×163(H)mm(ヒートシンクのみ)の大型ヒートシンクと140mmファン付属で、この価格は群を抜いている。

●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量:140(W)×136(D)×168(H)/約1079g
●ファン回転数:300(±150)~1400rpm ±10%(PWM制御)
●風量:~81.33CFM
●ノイズ:12.6~31.1dBA
●実売価格:3780円
●製品情報URL:http://www.deepcool.com/jp/Product/LUCIFER_V2/Spec/

 安価だがファンレス動作も想定した静音性重視のヒートシンク設計やメモリーとの干渉を軽減する前後非対称デザイン、6本のヒートパイプ、ベース部の鏡面加工。さらにラバーフレームを採用した300~1400rpm、12.6~31.1dBA、最大81.33CFMの静音仕様140mmファンと、仕様に手抜きは一切感じられない。

 取り付けにはバックプレート+ブリッジ式を採用。柄の長いドライバーが別途必要になるが、作業工程の難易度は低めで、手順は大きなイラストでわかりやすく説明されている。はじめてCPUクーラーを交換するひとでも、悩まずに取り付け可能だろう。

 3780円とは思えない性能を発揮している。軽くオーバークロックしながら、静粛性を維持。そしてコストも抑えたいときは、間違いなくオススメといえる。CPUの最高温度は90度台になっているが、2基目用のファン固定用クリップも付属しているので、デュアルファンでの冷却強化も狙える。

 大型CPUクーラー全般にいえる、マザーボード最上段の拡張スロットとメモリースロットとのクリアランスには注意を払う必要があるが、この点さえクリアーできれば買いだろう。

アイドル時(Standard Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  36 ℃ 31.5 ℃ 27.5 ℃ 31.4 ℃ 44.3 dBA 1388 rpm
純正より +6.0 ℃ -0.1 ℃ +1.9 ℃ +0.8 ℃ +9.2 dBA -262 rpm
高負荷時(Standard Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  82 ℃
(91 ℃)
31.9 ℃ 33.3 ℃ 34.7 ℃ 44.3 dBA 1404 rpm
純正より -11 ℃
(-7.0 ℃)
-2.5 ℃ -10.9 ℃ -2.0 ℃ +5.8 dBA -698 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

アイドル時(Silent Mode)
  CPU温度 チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  42 ℃ 33.0 ℃ 30.4 ℃ 36.8 ℃ 32.7 dBA 379 rpm
純正より +15 ℃ +1.4 ℃ +4.8 ℃ +6.2 ℃ -2.4 dBA -1271 rpm
高負荷時(Silent Mode)
  CPU温度
(最高)
チップセット温度 メモリー温度 VRM温度 ファンノイズ ファン回転数
  78 ℃
(93 ℃)
31.7 ℃ 34.5 ℃ 35.5 ℃ 35.2 dBA 976 rpm
純正より -15 ℃
(-5 ℃)
-2.7 ℃ -9.7 ℃ -1.2 ℃ -3.3 dBA -1126 rpm

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

→次のページヘ続く (Thermaltake「Frio Extreme Silent 14 Dual」

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