2014年CPUクーラー最強王座決定戦 第2回

安価かつ高性能！ 2014年CPUクーラー王座決定戦【第2回】

デュアルタワーで9000円!!
Thermaltake「Frio Extreme Silent 14 Dual」

　デュアルタワーヒートシンクと140mmのデュアルファンを搭載しつつ、9000円前後で購入できるThermaltakeのハイエンドCPUクーラー「Frio Extreme Silent 14 Dual（CLP0587-B）」だ。

　「Frio Extreme」（2012年2月登場）の後継モデルで、140mm静音ファン×2基搭載。TDP 240Wに対応する高い冷却性能と静音性の両立を目指した製品になっている。

●対応ソケット：LGA775/1150/1155/1156/1366/2011/2011v3、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量：151（W）×148.2（D）×160（H）/約1230g
●ファン回転数：500～1400rpm（PWM制御）
●風量：～84.82CFM
●ノイズ：19.4dBA
●実売価格：9000円前後
●製品情報URL：http://www.ask-corp.jp/products/thermaltake/cpu-cooler/frio-extreme-silent-14-dual.html

　6mm径×6本のヒートパイプに接続されているヒートシンクには、0.4mmサイズのアルミフィンを112枚装備し、隣接フィン同士に段差を持たせ、接触面を湾曲させた構造により、スムーズなエアフローとノイズ低減を実現している。

　取り付けは定番のバックプレート＋ブリッジ方式。リテンションやヒートシンクは悩まず固定できるが、最終工程となるヒートシンク間のファン固定は、指が入るすき間がなく、ちょっと手間取った。

　気になったのはPWM電源コネクターの分岐ケーブルが付属していないところ。多くのマザーボードが、複数のPWMコネクターを備えているが、CPUソケット周りには1個しかないことも。ファンの電源ケーブルは、ソケット周り以外のコネクターにも届く長さなので問題ないのだが、まとめてファンコントロールしたいときは別途用意しよう。

　分岐ケーブルの変わりに、ファンの回転数を最大700rpmまで抑えられる“ローノイズケーブル”が2本付属。静音重視派にはうれしいところか。

2本の“ローノイズケーブル”が付属。ファン回転数を最大700rpmに抑えることで、静粛性を高められる

　うたい文句の通り、高い冷却性能と静粛性を示す数値になっている。ファンの回転数が抑えられるStandard Modeでは、深夜のささやき声程度の30 dBA台になっている。それでいてCPU温度は70℃前半、最高でも90度切りになっている。

アイドル時（Standard Mode）
	CPU温度	チップセット温度	メモリー温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	34 ℃	30.4 ℃	25.5 ℃	31.4 ℃	42.7 dBA	1162 rpm
純正より	+7 ℃	-1.2 ℃	-0.1 ℃	+0.8 ℃	+7.6 dBA	-488 rpm

高負荷時（Standard Mode）
	CPU温度 （最高）	チップセット温度	メモリー温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	74 ℃ （85 ℃）	30.4 ℃	31.3 ℃	34.7 ℃	41.9 dBA	1187 rpm
純正より	-19 ℃ （-13 ℃）	-4.0 ℃	-12.9 ℃	-2.0 ℃	+3.4 dBA	-915 rpm

CPU：OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

アイドル時（Silent Mode）
	CPU温度	チップセット温度	メモリー温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	36 ℃	29.6 ℃	29.6 ℃	34.7 ℃	33.3 dBA	545 rpm
純正より	+9.0 ℃	-2.0 ℃	+4.0 ℃	+4.1 ℃	-1.8 dBA	-1105 rpm

高負荷時（Silent Mode）
	CPU温度 （最高）	チップセット温度	メモリー温度	VRM温度	ファンノイズ	ファン回転数
	73 ℃ （89 ℃）	31.6 ℃	32.3 ℃	39.4 ℃	34.2 dBA	745 rpm
純正より	-20 ℃ （-9.0 ℃）	-2.8 ℃	-11.9 ℃	+2.7 ℃	-4.3 dBA	-1357 rpm

CPU：OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

→次のページヘ続く　（サイズ「無限大」）