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マイクロソフト・トゥディ 第127回

マイクロソフトCEO就任2年目のナデラ氏は、何をどう変えるのか

2015年01月16日 07時00分更新

文● 大河原克行

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ビジョナリストに徹底したCEO就任1年目

 では、なぜ、ナデラCEOはこうした姿勢を貫くのだろうか。

 それは、ナデラCEOがビジョナリストの役割をまっとうしたいと考えているからにほかならない。

 ナデラCEOは、CEO就任以来、「モバイルファースト」「クラウドファースト」の方針を掲げる一方、クラウドOSとデバイスOSという2つのOSに切り分けてOS戦略を説明。さらにこれらのOSが生み出す価値を、デジタルライフ、デジタルワークという2つの観点から説明してみせた。そして、プロダクティビティ&プラットフォーム カンパニーへの変革も新たな方向性として打ち出した。

 この説明は、この1年間に渡ってナデラCEOが何度も繰り返してきたものだ。

 日本に来日した際にも、Office Premiumの発表に際しては機能説明やデモストレーションには立ち会わず、「モバイルファースト」「クラウドファースト」を軸とした新たなマイクロソフトのビジョンの説明に終始した。

「モバイルファースト」「クラウドファースト」を軸とする新たなマイクロソフトのビジョンを説明した

 そして、パートナーとの連携において自らが積極的に前に出て行ったのは、変革を遂げるという観点でのメッセージを強く打ち出せる場と判断していたのかもしれない。

 ナデラ氏がCEOに就任して以降、マイクロソフトは変化を加速している。そしてOSにおいては、PC市場全体では約9割という圧倒的な市場シェアを持つ一方、iOSやAndroidが先行するスマートフォンやタブレット市場を含めたデバイス全体では、わずか14%のシェアに留まり、自らを挑戦者と位置づけたのも大きな変化だ。

マイクロソフトのOSが搭載されたデバイスのシェアはわずか14%

 その中で、マイクロソフトはどの方向に進むのかを明確に示すことこそが、今の自らの役割だと認識している結果かもしれない。

 技術者出身のナデラCEOにとっては、本来ならば自ら製品デモストレーションを行ないたいというのが本音かもしれない。しかし、それを封印してまでビジョナリストに徹しているのが、現在のナデラCEOだ。

 就任1年目はビジョナリストに徹底したナデラCEOは、2015年2月以降のCEO就任2年目においてどんな役割に徹しようと考えているのか。

 それはマイクロソフトの進化や方向性を占う意味でも、注目すべきものだといっていい。


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