なるほど、ビーコンデバイスは猫のためにあったのか 写真:編集部
14日、ウェアラブルデバイスの展示会「ウェアラブルEXPO」になぜか猫がいた。しかも気持ちよさそうに眠っていた。ひとしきり写真を撮影したあと、首輪に奇妙なオレンジ色のタグがついていることに気づいた。
データ分析会社のアニコールが開発している「コル」という小型の電子タグだ。省電力のBluetoothでスマートフォンに情報を通知するビーコンデバイスで、猫が迷子になったときは電子タグを通じて他の飼い主に呼びかけられる。3月発売予定で価格はおよそ3000円。リチウム電池1個で1年間は使える。
5月には行動量を取得して感情を把握できる機器「アム」、7月には心拍数や呼吸数を取得して健康状態を把握できる機器「ヴォル」をそれぞれ追加する予定という。
同社では牧場向けに、乳牛の個体管理システム「カウコール」も開発している。品種、出生時期、発情・出産などを電子タグ(ビーコン)を通じ、クラウドサービス上で管理できるシステムだ。システム利用コストは20万円以下。運動量センサーを搭載した上位機種も用意しているとのこと。
乳牛の個体管理システムは北海道のスタートアップ、ファームノートなども手をつけている分野。モノのインターネット(Internet of Things)の次は動物のインターネット、動物たちがネットにつながる時代か。