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センチメートル単位の衛星測位で稲と稲の間を走れる技術の開発へ

準天頂衛星測位による自律走行ロボットトラクター、豪で実証実験へ

2015年01月14日 14時34分更新

文● 行正和義

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ロボットトラクターの測位・自律運転だけでなく、作物生育センサーによるデータ収集や地理情報クラウド、営農サービスなど広範囲な実証実験が行われる

 日立造船、日立製作所、ヤンマーは1月14日、準天頂衛星システムを用いた自律走行型ロボットトラクターの農作業実用に向け、オーストラリアにおいて実証実験を進める。

実証実験の概要

 これは総務省の推進する「海外における準天頂衛星システムの高度測位信号の利用に係る電波の有効利用に関する調査」の委託を受けて進めるプロジェクト。日立造船はプロジェクト全体の管理、システム評価を担当し、日立製作所はロボット技術、ヤンマーは農機の製造を担当するほか、営農調査業務支援に北海道大学、準天頂衛星システム技術支援などに宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが関わっている。

 準天頂衛星システムは従来のGPSを超えるcmクラスの測位が可能となり、現在は初号機「みちびき」1機で運用されているが、2018年までには4基運用が予定されている。今回の実証実験は準天頂衛星を利用してロボットトラクターの運用だが、大きな目的として、オーストラリアの電子基準点を用いた精密測位置方式の精度を高める方式の選定にある。GPSなど測位には、あらかじめ位置が精密に求められている電子基準点が必要となるが、位置精度を高めるための測位方式については各種団体からいくつかの方式が提案されておりそれぞれ特徴が異なる。実証実験ではPPP-AR方式、RMIT方式、MADOCA方式の3種類を利用してそれぞれの課題を検証し、今後の準天頂衛星システム普及への参考とする。

 ロボットトラクターによる自律運転では、すでに稲の立毛時期における条間走行(稲と稲の間をタイヤが通る走行)に成功しており、測位精度5cmでの農作業をができることを目指すという。

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