プロジェクターやドッキングステーション、モバイルバッテリーまで
人気のスティックPC「m-Stick」、いろんなデバイスに繋げてみた
12月5日の販売開始時、直販サイトではわずか3分で完売してしまう(参考記事)など、話題を呼んでいるマウスコンピューターのスティック型PC「m-Stick」。今回は、実際にm-stickを色々なデバイスと接続し、使い勝手を検証してみた。
とりあえず持っておきたい、トラックパッド付きキーボード
m-Stickを使用する際に用意しておきたいのが、トラックパッド付きキーボードだ。ポケットにも楽々入る小ささがウリのm-Stickだが、本体だけでは肝心の操作ができない。タッチ対応ディスプレーに接続する場合を除き、操作や文字入力にはマウスとキーボードが必要になる。
とはいえ、外部接続端子は電源接続用のUSB-DC-in端子を除けば、フルサイズのUSB 2.0端子が1つだけ。本体の小型化の都合上仕方のない部分ではあるが、マウスとキーボードを接続するためにUSBハブなどを使用していては、せっかくの取り回しの良さが失われてしまう。
マウス操作も可能なトラックパッド付きキーボードなら、1つのUSBポートを無駄なく使える。可能であればBluetooth接続対応のキーボードをオススメしたい。マウスコンピューター直販サイトでもオプションとして販売されているロジクールの「k400r」を使用してみたが、重量も約400g(電池重量込み)とコンパクトで、ちょっとした持ち出しの際も負担にならなかった。m-Stickが約44gなので、2つ一緒に持ち運んでも450gに満たない。例えばプロジェクターを備える会議室でのプレゼンなら、ノートPCを持ち歩くよりはるかにお手軽だ。
会議室のディスプレーで使ってみよう
実際に超コンパクトなm-Stickを手にすると、やはり色々なところに持ち出したくなってしまう。ということで、壁掛けディスプレーを備える会議室に持ち込んで使ってみた。
机からケーブルを引き出していざ接続……と、ここでちょっと困ったことが発生。会議室のディスプレーに映像を映すためのHDMIケーブルが、m-Stick側と同じオスの端子だったのだ。当然だが、お互いオスの端子では接続できない。m-Stickを使っていると、こういうシチュエーションにはけっこう遭遇しそうだ。
そんなときのために、両側が差し込み口になっているメス/メスの変換アダプターを用意しておくといい。200円程度で買えるが、これがあるだけで活用の幅が大きく広がるので非常にオススメだ。というわけで変換アダプターをかませ、無事にディスプレーとm-Stickの接続に成功した。
プロジェクターに繋いでみる
続いて編集部で利用している小型プロジェクター「QUMI Q2」とも接続してみた。QUMI Q2はいくつかの接続端子を備えているが、そのままの状態でm-Stickと接続できそうな端子はミニHDMI-HDMIケーブルのみ。ただし、付属のケーブルもHDMI側がオス端子なので、これも変換アダプターを使用して繋げている。いざ色んな機器に繋げよう試みると、変換アダプターの便利さが予想以上に光ることが分かってきた。
ドッキングステーションで全部乗せしてみた
m-Stickの利点はあくまでコンパクトさだが、中には「ちょっと大げさになってもいいから端子を拡張したい」なんて人もいるかもしれない。そんな人のために、実際にPC周辺機器ブランドのj5createが販売する「JUD480 Boomerang Station」を使って、キーボード、会議室のディスプレー、プロジェクターを全部乗せしてみた。
見た目はともかく、きちんと実用には耐えてくれるだろう。とは言え、本体のスペックはタブレットと同程度しかないため、あまり負荷の高い作業をさせるのはオススメできない。
【番外編】 外に持ち出せる? モバイルバッテリーで起動してみた
m-Stickの起動には電源が必要だ。ディスプレーがないとまともに使えないこともあり、基本的に屋外などコンセントのない場所での利用は考えられていない。ただし、まったく使う方法がないかと言えばそうでもない。なんとこのm-Stick、モバイルバッテリーで起動できるのだ。
タブレットだと考えればまあ出来なくもないかな、とは思うのだが、実際に試してみると見たことのない絵面ができあがるので、けっこう不思議な感じがする。起動できるかどうか、長時間の駆動に耐えるかどうかはバッテリー次第で、動作が不安定になる場合もあるようだ。モバイルバッテリーを使っての起動はメーカーの保証対象外となるので、チャレンジする人は自己責任でトライしてみて欲しい。