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Web業界のエンジニアたちの年明けは今年もここからスタート!

今年は横浜が熱い!CROSS 2015の見どころを実行委員長に聞いた

2015年01月13日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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WebエンジニアおなじみのWeb系勉強会である「CROSS 2015」が1月29日(木)に開催される。「打ち勝て!WEB界淘汰圧!!」を掲げたCROSS 2015は会場を「横浜港大さん橋ホール」に移し、より多彩なプログラムを用意した。実行委員長の山口亮介さんに話を聞いた。(インタビュアー TECH.ASCII.jp 大谷イビサ)

パネル至上イベントの走り「CROSS 2015」が1/29に開催!

 「クロスしないと生きていけない」というテーマを掲げたCROSSがスタートしたのは、今から4年前の2012年。当初は、エンジニアのサポートを続けていたニフティ主催の新年会&勉強会として企画され、異なるスキルセットを持ったエンジニア同士が交流する場を提供するものだった。ニフティの山口さんは「社長にプレゼン行く際に、想定参加者を250人から1000人に書き換えたんです(笑)。正直、250人程度では大きな話題にはならない。とてもいい企画だと思ったので、最初から1000人を目指していました」と振り返る。

実行委員長の山口亮介さん

 この結果、ニフティの単独主催からパートナーと有志を中心にした実行委員会形式に変更。新宿を会場にした第1回は950名の登録、1000人近い動員を実現したという。「最近は増えてきましたけど、4年前は全部パネルディスカッションという形式はCROSSくらいしかなかったです。違う価値観を持っている人たちが、同じテーマで話すというのをすべてに取り入れたのはうちが走りだったと勝手に思っています」(山口さん)。定時までは業務で来られるセッションで構成し、定時後はサントリーの協賛でプレミアムモルツを1トン提供する。一方で、飲食のみを排除するため、当時から有償にしているのもこだわりの1つだ。

あの人も登壇!豪華でほかでは聞けないセッション満載

 2年目以降は参加する勉強会やコミュニティを拡大し、若年層のWebエンジニアを中心に1000名規模の動員をキープ。そして、JAIPAクラウド部会とニフティの共催となった4回目のCROSS 2015は「打ち勝て!WEB界淘汰圧!!」をテーマに掲げ、淘汰と進化にからんだテーマのセッションが行なわれる予定だ。

 セッションはGMOクラウドの青山満氏の挨拶を皮切りに、70~200名を収容できる6つの会場で行なわれる。大会場では、本番が一度しかないシステムのテストについてはやぶさ2の開発者やTV連動システムの担当者が語る「一度きりのシステムのテスト対策」、さくらインターネットの田中邦裕氏、ノーチラステクノロジーの神林飛志氏、LINEの田籠聡氏などがエンジニアの生き方を語る「今こそ語るエンジニアの幸せな未来」、楽天の吉岡弘隆氏、テコラスの伊勢幸一氏、グーグルの及川卓也氏などが若者に語りかける「先達に聞くこれからのエンジニア像」など豪華なセッションが行なわれる。

 他の会場でもOSS、全文検索エンジン群雄、クロス開発環境、去年に引き続き介護とIT、デザイナーとエンジニアなど多彩なテーマでパネルが行なわれるという。山口さんは「どの業務でも炎上してしまう引き継ぎをテーマにしたセッションやWebエンジニアはIoTをどう扱うのかといったセッションも面白いです。もちろん、毎年好評のサーバーワークス小室姉さんのセッションもあります。今年は多様な働き方の中で男性はどうあるべきかを討論する『最強最高の"男らしさ"を頼む』です!」とアピールする。とはいえ、中身も直前まで固まらないと思うので、楽しみだ。

 今回は大小さまざまなチャレンジが行なわれているという。たとえば、従来金曜日だった開催は、今年は木曜日。「金曜日来て、土日休んで、月曜日にすっかり忘れてもらうのでは困る。だから木曜日に来てもらって、金曜日になんらかのアウトプットを社内でしてもらったほうがいいという意見を取り入れた」(山口さん)という。

 また、同じニフティということで、今年はデイリーポータルZも参戦。宗教論争になりがちな技術のよしあしを綱引きで決める「CROSS綱引き大会(仮)」のほか、壊れたキーボードを使って参加者が連携してプログラミングする「間違ったペアプログラミング大会」のほか、ニフティ社内にある札束風呂を参加者に開放する。

で、なんで今年から横浜港大さん橋ホール?

 なんといっても最大の一番大きなチャレンジは、会場を新宿から横浜港大さん橋ホールに移したことだろう。横浜港大さん橋ホールは国際客船が停泊する横浜港のターミナル内のホールで、エントランスはフローリング、上部の表面が一面芝生張りの巨大な桟橋の中にある。しかし、東京から遠すぎる。「渋谷から東横線・みなとみらい線で45分!」という謳い文句が、あくまで急行を使った場合であることを横浜に実家のある担当は知っている。

洋上でつどいましょうを謳う大さん橋ホールは、横浜港のターミナル内にある

 (みんなの代わりに)この点を突っ込むと、山口さんは「とにかく新しいことにチャレンジするという前向きな理由のほか、企業の色を付けないイベントでやろうとすると、正直どうしても会場費の捻出が難しいという理由もありました」と語る。こうした経緯があり、安価ながらハイクオリティな横浜港大さん橋ホールに今年はチャレンジする。「横浜市さんからも協賛いただきましたし、CONBU(COnference Network Builders)の方々にホール自体のファイバー化も実現してもらいました」(山口さん)とのことで、とにかく前向きに捉える。

 中華街まで意外と遠く、あたりに食べ物屋がないという弱点はスポンサーのランチセッションで解消。なにより総ウッドデッキで船の中にいるような雰囲気を持つドーム型の会場が素晴らしいのは折り紙付きだ(私も行ったことがある)。1月29日は、小旅行気分でセッションと横浜を楽しんでもらいたい。

実行委員会の塩原宏明さん、野口豊さん、山口さん、森崎泰弘さん(あえて肩書きは抜きで)も取材のために集合。29日は横浜でお待ちしておりマース!!

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