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軽くて装着感が快適なのは正義

普段使いに最適! 低音もリッチなボーズのインイヤーイヤフォン

2015年01月10日 12時00分更新

文● 四本淑三、写真●篠原孝志(パシャ)

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インイヤー型の欠点を補うインイヤー「TriPortテクノロジー」と
StayHearチップ

 まず、この製品を特徴づけるのは大きなイヤーチップで、これをボーズはStayHearチップと呼んでいます。

 このイヤーチップは非常に柔らかいシリコン製で、その独特の形状によって耳にかかる圧力が分散され、点で接しません。装着安定性を高めるためのチップですが、長時間装着していて快適で、装着時にはポジションも一発で決まるため、着脱に気を使わずに済むという利点があります。

StayHearチップは耳上のくぼみの形に沿って柔軟にフィットします。位置ずれを防ぐと同時に、装着快適性に寄与します

独特の形状をしたシリコン製ウイング型のStayHearチップは、耳の大きさに合わせて交換可能で、S/M/Lと3サイズのチップが付属します

 そしてボーズ独自の低音再生技術「TriPortテクノロジー」が使われています。ハウジングにエアダクトを複数設け、それで低音の出方をコントロールする仕組みです。

開放型のオーバーヘッドバンド型のような気持ちのいい音質

 ほかのメーカーでも同種のチューニングは施されていますが、ボーズのそれはDSPを使って電気的に処理しているのかと思えるほど、低い帯域からレスポンスがあります。と、同時に上の帯域とのつながりも良く、低域重視型のヘッドホンにありがちな音の混濁、解像感の低下という問題もありません。

 ボーズといえば「低音ばっかりバカスカ鳴ってロクなもんじゃない」というイメージも一般にあろうかと思います。が、この製品に関してはオーバーヘッドバンド型の開放型ヘッドフォンに近い抜けの良い低域と、解像感に富んだ中音域、そしてロスなく伝わってくる高域は気持ちがよく、魅力的です。

 したがって低音が聴こえないからとボリュームを不必要に上げたり、EQでブーストしたりする必要はありません。ただ、残念ながら遮音性は期待しないでください。iPhoneのオマケイヤフォンのような、一般的な開放型のインイヤー型イヤフォンと同程度です。

 遮音性を重視するなら、密閉型でありつつStayHearチップを採用した、ほぼSoundTrue in-ear headphonesと同一形状のノイズキャンセリングタイプ「QuietComfort 20」があります。このモデルの消音性能はノイズキャンセリングヘッドフォンの中でも最高レベルと言えます。

(次ページでは、「装着していることを意識せずに使えるのが美点」

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