「Surface」「Windows Phone」「Microsoft Band」
その一方で気になるのは、マイクロソフトブランドのタブレットPCである「Surface」の進化と、日本での投入が待たれている「Windows Phone」の動向、そして、腕時計型ウェアラブルデバイス「Microsoft Band」の投入である。
Surfaceについては、米マイクロソフトのナデラCEO自らが、今後の事業継続についても宣言しており、新たな製品が投入されることになるのは明らかだ。
一方で、Windows Phoneの国内投入については、日本マイクロソフトの樋口泰行社長による「日本での投入に向けて努力をしている」というコメントはこれまでと変わらないままであり、発売に向けての準備は少しずつ進められているといえそうだ。
ノキアの買収やブランド統一、国内での開発者向けカンファレンスにおいてLumiaを開発機として配布するなどの動きは、日本での投入時期が近づいていることを予感させるが、とはいえ、関係者の声を総合すると、2015年前半での投入は難しそうな感がある。道のりはまだ長そうだ。
そしてMicrosoft Bandは、米国では2014年10月から発売されているが、iOSやAndroidとの連携よりも、Windows Phoneとの連携によって威力を発揮するデバイスだけに、国内投入はWindows Phoneとの発売時期が強く関連することになりそうだ。
そして、Surface、Windows Phone、Microsoft Bandに共通しているのは、Windows 10のリリース時期が大きく影響する点だ。たとえば、Surfaceの新たな製品は、Windows 10のリリースを待って投入されることになるのか、Windows Phoneの国内投入時期は、Windows 10にあわせた方が得策といえるのではないか。そう考えると、どうしてもWindows 10抜きにはこれらの製品投入の時期を予測することはできない。
そして、当然のことながら、Microsoft Bandの国内投入時期も、Windows 10およびWindows Phoneの投入時期が影響することになる。
これらの新たなデバイスの登場時期を予測する上で共通していることが、Windows 10の発売時期であるだけに、裏を返せば、2015年後半は、新たなデバイス群の集中投入時期ということにもなりそうだ。
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