Office for Mac、Androidタブレット向けOffice、
Touch-Optimized Office App for Windows 10が登場
Officeに関しても、2015年は動きが活発化する1年となりそうだ。
2014年は、Office for iPadなどの新たな製品投入によりマルチデバイス戦略を明確化。2月にCEOに就任したサティア・ナデラCEOが掲げる「モバイルファースト」「クラウドファースト」を具現化する取り組みとして注目された。日本でもOffice Premium、Office 365 Soloが登場。新たな仕組みでのOfficeビジネスがスタートしたところだ。こうした動きがさらに活発化するのが2015年になる。
2014年11月からプレビュー版が配布されているAndroidタブレット向けOfficeは、2015年初頭には正式版が登場。同じく現在、プレビュー版が配布されているOffice for Macについても、2015年早々にはパブリックβ版を配布。第2四半期には正式版が登場することになる。そして、Windows 10に最適化したとされるTouch-Optimized Office App for Windows 10も、今後プレビュー版が配布され、Windows 10のリリースにあわせて製品版が提供されることになるだろう。
このようにOfficeの進化も、目まぐるしい1年となりそうだ。
Microsoft Dynamicsの国内データセンターが第1四半期に稼働
一方で、Microsoft Dynamicsの国内データセンターが第1四半期に稼働し、2014年2月に稼働したMicrosoft Azure、2014年12月に稼働したOffice 365を加えたクラウド三兄弟の国内データセンターが稼働する。また、現在プレビュー版が配布中のVisual Studio 2015が、その名の通り2015年に出荷される見通しであるほか、同じくプレビュー版が公開されているMicrosoft Azure Machine Learningも、2015年には製品化されることになろう。
5月4日〜8日、新たなイベント「IGNITE」(イグナイト)を開催
ややマニアックな切り口だが、マイクロソフトの動きとして注目しておきたいのが、5月4日〜8日まで、米シカゴで開催される新たなイベント「IGNITE」(イグナイト)だ。
これは、ITプロフェッショナルを対象にしたイベントで、これまで同社が開催していたTech EdやSharePointカンファレンス、Exchangeカンファレンス、Managementサミットなどを統合した形で実施される。
IGNITEの狙いは、その名の通り、「ITプロフェッショナルのコミュニティに火をつけろ」という点にあるとみられ、このイベントを起点に、ITプロフェッショナルに対する施策を活発化させることになりそうだ。
2015年3月、ビジネスディシジョンメーカー向け「Convergence」
この新たなイベントのほかに、2015年3月には、Microsoft Dynamicsを中心として、ビジネスディシジョンメーカー向けに開催していたイベントを「Convergence」という新たな名称に変更。4月のデベロッパー向けの「Build 2015」、7月のパートナー向けの「Worldwide Partner Conference」を加えた4大イベント体制が整うことになる。
対象を明確化した上で、それぞれに向けて最適なメッセージを発信していくことになるというわけだ。
当然、日本におけるイベントもこれを視野に入れた形で推進されるだろう。日本では、すでに開催を明確化している開発者向けイベント「de:code」を5月に開催する予定だが、新年度が始まる7月以降のイベントがどんな形になるのかが注目される。
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