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植木鉢がネットにつながるとどうなるの ドローンのParrotが園芸用品をスマート化しまくる:CES2015

2015年01月06日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ編集部

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 インターネット・オブ・シングスの前哨戦は「スマートフォン・オブ・シングス」だ。

 フランスのドローンメーカーであるパロット(Parrot)が、スマホにつながる園芸用品や自動車用品、ヘッドホンを発表している。米ラスベガスで開催中の家電見本市「2015 International CES」展示に合わせたもの。

 園芸用品としては、植木鉢の「パロットポット」、じょうごの「パロットH2O」の2つ。パロットは昨年10月、アンプルのように植木鉢に挿して使う「フラワーパワー」(Flower Power)という園芸センサーを発売しており、ラインナップを増やした形。発売はいずれも年内で、価格は未定。

 フラワーパワーは太陽光量・外気温度・肥料濃度・土壌湿度をスマートフォンに通知するが、パロットポットは同じ機能を植木鉢に与えた。そしてパロットH2Oはフラワーパワーに水やり機能を与えた上位製品だ。水を入れたペットボトルをじょうごに挿してあげれば、必要な分だけ水をやってくれるという。

 パロットは現在、ドローン・ヘッドホン・自動車用品・園芸用品の4部門で製品を展開しており、いずれもスマホにつながる。車載システム「RNB6」はアップル「CarPlay」、グーグル「Android auto」どちらも対応する。ワイヤレスヘッドホン「ジックスポーツ」(Zik sports)は同社の製品をフィットネス向けに高機能化したもの。

 組み込み半導体のARMや、ネットワーク製品のシスコが旗振りしているインターネット・オブ・シングスは、世界中のあらゆるモノに通信機器を組み込んじゃおうというビジョンだ。だが現実的にいきなりそんな境地に至ることはなく、まずはいろんな製品がBluetooth無線でスマホにつながる世界が訪れている。

 スマホにつながる家の鍵(スマートキー)などはインターネットと現実社会をつなぐ新たなサービスを作りつつある。今後スマホが腕時計型のアップルウォッチや、ゴーグル型のオキュラスリフトに置き換わる可能性はあるだろうが、しばらくは中継点を経てモノをインターネットにつなぐ流れがにぎわいそうだ。


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