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T教授の「戦略的衝動買い」 第314回

目立ち度一番! 昔の携帯電話風の「BRICK」ハンドセットを衝動買い

2015年01月07日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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懐中電灯や音楽プレーヤーとしても使える!
ド派手な着信音も魅力的

 2GのGSMインフラがない環境では、ブリックをスマートフォンとBluetooth無線を介して接続し、リモートのハンドセット(受話器)として楽しむことができる。今回は、筆者の所有しているスマホの中で一番重くて一番大きなiPhone 6 PlusとブリックをBluetooth接続してみた。

Bluetooth無線でiPhone 6 Plusとブリックをリンクして使用する

「2」と右下の「電球」アイコンキーの2つだけが一般のキーと異なる

 現代スマホのご先祖様であるブリックの電話キー配列は当然の様にスマホのソフトウエアキーパッドと同様のレイアウトだ。特殊なキーは2つだけ。数字の「2」のキーと右下の「電球」アイコンのキーだ。「2」のキーは長押しすることで「キーボードアンロック」(解錠)機能を実現する。一方、電球キーを押すことで、ブリック上部のアンテナそばのLEDライトが点灯し、懐中電灯(TORCH)代わりになる。

電球アイコンキーを押すだけで頂点のLEDが点灯し懐中電灯として利用できる

 液晶画面の点灯時に左上角の「-」キーを押すことで、直近に参照表示されたメニュー画面が表示される。メニューは上下カーソルキーを押すことで、9つのメニュー画面を順次スクロールさせることが可能だ。親機であるスマホとBluetooth接続してハンドセットとしてブリックを使うだけでは、メニューで紹介されるすべての機能を使うことはできないが、それなりに楽しめる。

メニューからやりたいことを選んで実行する。画面は小さいがスマホと同様

 ブリックは日本語表示とその入力環境に対応していないので、本体内の電話帳は英数字だけでの入力と参照が可能だ。Bluetooth接続されたiPhone側の連絡先も参照は可能だが、漢字表示はできないのですべての文字はディスプレー上では豆腐文字(□)に化けてしまう。

英数字しか表示できないので、ローカルの電話帳はこういう感じ

BluetoothでリンクしたiPhone 6 Plusの連絡先は漢字で登録していたので化けてしまった

 しかしシンプルなカレンダーの表示や内部のmicroSDカードに記録したMP3、AAC、AMR、WAVフォーマットの音楽データの再生は内蔵の専用アプリで可能だった。音楽データと同じく、JPEGフォーマットのデジカメ写真データも表示可能だった。

必要な時にいつでも任意の日にジャンプできるカレンダー機能は便利だ

 内蔵アプリであるファイルマネージャーを起動すれば、これら各種データファイルをコピーしたり、Bluetooth無線経由で親機に転送したり、ホルダー分けやファイル名の変更などのファイルマネージメント作業も可能だ。時間つぶしには、内蔵されている懐かしい「SNAKE」ゲームを楽しむこともできる。

microSDカードに収録した音楽データを再生できる専用アプリも搭載している

ファイルマネジャーで直接ファイル単位で扱うことも可能だ

JPEGなどのデジカメデータもmicroSDカードにカードに収録しておけば専用アプリで表示可能だ

もちろん画像データもファイルマネジャーで同様に扱うことが可能だ

時間潰しには昔懐かしい「SNAKE」ゲームを楽しめる

 ブリックの最大の楽しみは、社内での重要なミーティングの最中や、移動中の車内で誰かからの着信を受けて、おもむろにカバンの中からレンガスタイルのブリックを取り出して電話に対応することだ。とにかくブリックの着信音は大きくてド派手だ。そしてその登場インパクトはへなちょこスマホなどでは足下にも及ばない。

着信時にはこういう画面が表示される。ANS(出る)かREJ(出ない)を選択する

 もはやどれだけ尖っていても、どれだけ最新のテクノロジーが活用されていても、みんなが持ってるスマホはスマホ以外の何物でもなく、そのインパクトは無いに等しい。ブリックを持ち歩くようになってから、この前までは極めてうざったかった音声着信だが、最近は今か今かと楽しみに待つようになってしまった。筆者も愛用の「イエデンワ」次期モデルはこのデザインではどうでしょうか? (^^)

着信電話に ANS(出る)かREJ(出ない)を左右の「-」キーで選択する

音声電話の需要は減りつつあるが、ブリックは長電話人種には楽な姿勢で電話できる大きなメリットがある

最近は車内や社内の重要会議時に着信に出るためだけのために、ブリックを常にカバンに入れて持ち歩いている

T教授

今回の衝動買い

アイテム:「THE BRICK(ブリック)」

価格:Amazon.comにて40ドル(日本までの送料は含まず)


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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