このページの本文へ

最新ハイエンドオーディオ、本当のところ 第9回

充実してきた単品ヘッドフォンアンプの実力を探る

本格派USB DACのバランス駆動で、音の世界に浸る (3/7)

2014年12月29日 09時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

バランス接続で至上のサウンドに酔いしれる!

本格的に音楽鑑賞を楽しめる上級USB DACのサウンドを体験

 USB DACには身近な価格のモデルも多いが、より徹底して音にこだわるなら、やはり「据え置き型の上級モデル」となる。価格的には、ちょっと高額になる高級機ではあるが、熱い注目が集まっており、音質にどれほどの差があるのかが気になっている人は少なくないだろう。

 ここではUSB DACの上級機を集めて実力を確認する。
 機種選択の条件は、以下の2点だ。

  1. ヘッドフォンのバランス駆動対応
  2. アナログ出力もバランス出力を装備していること

 つまり、単体USB DACというだけでなく、ヘッドフォンアンプとしても、デジタルソース主体のプリアンプとしても使えることを想定して設計されたモデルだ。ここでは以下の3モデルについて、その機能や音の実力をじっくりと検証する。

OPPOの「HA-1」。ヘッドフォンバランス駆動やプリアンプ機能など、本格的な機能を持つ。大型の液晶画面上にアイコン表示などを使ったわかりやすいインターフェースを展開。音のよさはもちろんだが、操作のしやすさも注目。

パイオニアの「U-05」。音質調整機能の豊富さは随一。ヘッドフォンバランス駆動用の端子は4ピン仕様と、3ピン×2の2系統をそろえる。設定の組み合わせで繊細な音の変化を楽しみたい。

ゼンハイザーの「HDVD800」。ハイエンドヘッドフォンの鉄板的な存在の「HD800」に向けて作られたヘッドフォンアンプ。ヘッドフォンバランス駆動にも対応。ケーブルを含めた純正品で構成を組めるので、ヘッドフォン試聴においてはいわばリファレンス的な役割を担う存在といえそうだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド

ピックアップ