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家族向け小型4Kビデオカメラをパナソニックが国内発売!

2015年01月08日 14時00分更新

文● ハシモト/ASCII.jp編集部

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「HC-WX970M」

「HC-WX970M」

 パナソニックは8日、4K30p撮影に対応したコンシューマー向けビデオカメラ「HC-WX970M」を1月23日に国内で発売すると発表した。予想実売価格は14万5000円前後。海外ではすでに2015 International CESで発表している。

 同社は「HC-X1000」という上位の4Kビデオカメラを発売しているが、どちらかといえばハイアマチュア向けの製品だった。

 WX970Mはファミリーユーザーを狙ったモデルで、軽量・コンパクト化を実現。撮像素子自体は、X1000と同じ有効829万画素のMOSセンサーを採用するが、画像処理エンジンは異なっており、X1000で撮影可能な4K60pの動画は記録できない。

 ただし、高速なセンサー読み出しによりローリングシャッター現象(動きの速い被写体を撮った際、下の方が歪んでしまう現象)を抑えられるなど、X1000ゆずりの画質を実現している。

 また、新たに「4KハイプレジションAF」を搭載。ピントがシビアな4K撮影時でもフォーカススピードや追従性能、捕捉性能などが優れている。このほか、本体のみで撮影した4K動画から静止画を切り出すことも可能だ。

側面。モニターのフチにサブカメラを搭載。左右だけでなく上下にも動くようになった

側面。モニターのフチにサブカメラを搭載。左右だけでなく上下にも動くようになった

 フルHD撮影機能も強化されている。まず、動画のHDR(ハイダイナミックレンジ)機能を搭載。HDRは複数枚の画像を合成してダイナミックレンジを広げる機能で、静止画撮影で使われることが多い。今回、暗い映像と明るい映像をそれぞれ30コマずつ撮影し、これを合成。さらに補完映像を30コマ生成することで、ダイナミックレンジの広い60p動画を撮影可能だ。なお、この機能はフルHD撮影でのみ利用できる。

 従来機で好評だったワイプ合成も可能。メインのカメラで撮った映像に、モニターの外側に搭載されたサブカメラの映像を小窓として重ねて記録するモードで、被写体と撮影者の顔などを同時に記録できる。このワイプ撮りも進化しており、サブカメラが前後270度回転するだけでなく、上下にも40度回転するようになった。

 また、ワイプの小窓ないの映像を2倍拡大したり、フレームの矩形を変えたり(ワイド大/ワイド上/正方形)もできる。さらに、ワイプ撮影時において、ワイプナシの映像を同時記録できるようになり、サブカメラでの撮影に失敗したらワイプナシのみを残しておく、といったことが可能だ。

 さらに、スマホや同社のウェアラブルカメラで撮影中の映像を本機にワイヤレス送信することで、ワイプの映像として合成可能。これによりカメラから離れた場所の映像をワイプとして合成することも可能となった。

フルHDモデルも投入!

「HC-W870M」

 同社は同時にフルHDモデルも発表した。「HC-W870M」(予想実売価格10万円前後)は、HDR動画機能を搭載しワイプ撮りにも対応。撮像素子はWX970Mと同サイズの1/2.3型MOSセンサーを採用する。

4色のカラーから選べる「HC-W570M」

 「HC-W570M」(予想実売価格7万2000円前後)は光学50倍ズームレンズ搭載のミドルクラスモデルで、撮像素子は1/5.8型となる。ワイプ撮りに対応するが、HDR撮影機能は非搭載となる。

 同じく光学50倍ズームレンズを搭載する「HC-V360M」(予想実売価格4万8000円前後)は、ワイプ撮りやHDR撮影機能は非対応となる。なお、HC-V360M以外は無線LANに対応する。

「HC-V360M」

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