ノートの液晶ディスプレーは15.6型が中心で、それより大きいサイズは見かける機会が極端に少ない。だが、デスクトップPCのように机の上に据え置きで使うのがメインだが、たまに持ち運びもするためノートPCを選ぶといった場合、より大きな画面で快適に作業したい人は多いだろう。
そこでおすすめしたいのが、東芝の直販サイト「東芝ダイレクト」で限定販売されているWebオリジナルモデル。15.6型よりも大きい17.3型のモデルが、全部で5種類用意されているのだ。国内大手メーカー製で個人向けの17.3型ノートは、実質的に東芝のWebオリジナルモデルのみとなる。
このうち1920×1080ドットのフルHD表示に対応しているのは、「dynabook TB97」と「dynabook TB87」、そして「dynabook TB77」の3種類だ。今回はこの3機種に絞って、どれを購入するべきかを紹介しよう。
タッチパネルとGPUの違いで選ぶ
今回取り上げる3モデルはそれぞれ、タッチパネルの有無とGPUの種類が異なる。上位モデルとなる「dynabook TB97」はタッチ対応で外付けGPU搭載、中位モデルの「dynabook TB87」はタッチ非対応で外付けGPU搭載、下位モデルの「dynabook TB77」はタッチ非対応でCPU内蔵GPUを利用するタイプだ。
各モデルの主な違い | |||
---|---|---|---|
dynabook TB97 | dynabook TB87 | dynabook TB77 | |
タッチ対応 | ○ | - | - |
GPU | AMD Radeon R9 M265X | AMD Radeon R9 M265X | インテルHDグラフィックス 4600)CPU内蔵) |
タッチ操作については好みがわかれるところだが、筆者としては対応していたほうが便利だと考えている。たとえばソフトのインストール時にウィザードの指示に従いながら操作を行なう場合、タッチパッドやキーボードを使うよりもタッチのほうが素早く操作できる。デスクトップのアイコンをダブルクリックしてソフトを起動するときなども同様だ。わざわざデバイスを持ち替えなくてもいいという点で、タッチに対応しているほうがストレスなく扱えるだろう。
グラフィックス機能については、外付けGPUを搭載しているモデルを強くおすすめする。「dynabook TB97」と「dynabook TB87」に搭載されている外付けGPUは「AMD Radeon R9 M265X」で、3D性能的にはミドルクラスレベルだ。海外の大作ゲームをフルHDの解像度でプレーするには少々厳しいが、国内で人気のオンライン3Dゲームであれば快適に遊べる性能を持っている。ゲームでの利用を考えているなら、外付けGPU搭載モデルを選ぶべきだ。またゲーム以外でもソフトによっては動画のエンコードや画像処理が高速化されることもある。クリエイティブな作業を行なう人にとっても、外付けGPUが搭載されているほうが有利なのだ。
上記の理由から、もっともおすすめなのは上位モデルの「dynabook TB97」だ。だが、利用スタイルによってはタッチ操作や外付けGPUが不要な場合もあるだろう。さらに各モデルには、Office Home and Business Premiumが付属するモデルも用意されている。ぜひ自分に合ったモデルを選んでいただきたい。
(次ページ、「会員登録でかなりお得に」に続く)