洗浄したキートップを戻せば完了だ
最終工程は洗浄したキートップの乾燥と取り付け作業だ。日中タオル(インクの落ちる新聞紙などはNG)の上に置いて乾かすのもアリだが、筆者はタオルの上に広げて、ある程度水気を取ったら、20個くらいずつ洗濯ネットに入れ、ブンブン振り回して水気を飛ばしている。
この際水気が周辺に飛び散るのが嫌な人は、洗濯ネットをタオルで包んで振り回せばオッケーだ。当然、これだけではキートップ裏面に入った水までは取れないが、エアダスターを活用すればバッチリ。
ちょっと根気のいる作業ではあるが、タオルで包んだキートップの裏面をひとつずつエアダスターで吹いて、水気を吹き飛ばそう。なお、エアダスターは吸引厳禁なので、作業中はあまり顔を近づけず、換気しながら行なうのを忘れずに。
完全に乾燥、水気を飛ばし、キーを元に戻したら、キーボードの掃除は完了だ。新品同様になったキーボードの打鍵感は爽快。あとは、この状態を如何にして維持するかが命題かも。
なお、この一連の方法なら、乾くのを気長に待たずに済むし、自然乾燥時にたまに残る水の乾き跡もないと良いこと尽くめ。浸け置き洗いを省けば、3時間程度でキーボードの徹底清掃を行なうことも可能だ。
なお、東プレ製のキーボードは、優れた耐久性をウリとした製品であり、多少ラフに扱っても壊れることはほぼない。しかし、普通のキーボードは、掃除を考慮していないので分解や組み立て時にツメを折ったり曲げたりしやすい。
掃除のつもりが部品を壊してキーボードを買い替えることになるかもしれないので、無理な力はかけないよう慎重に作業してもらいたい。
コレがあれば小まめに掃除できる
分解清掃でピッカピカになるとはいえ、やはり日々のまめな掃除はマストといえるキーボード。ウェットティッシュで拭くのはもちろんだが、すき間のゴミも小まめに取りたいところ。そんな日々のキーボードやPCデスク周りの掃除に便利なアイテムを紹介しよう。
まずはキーボード掃除の定番グッズとして、2009年に話題となった「サイバークリナー」だ。1978年ごろに大ブームとなった玩具の「スライム」に似た半固形の物体(以下スライム)で、キーボードなどにぎゅっと押しつけると、すき間にスライムが入り込み、ゴミなどが張り付くという代物。
スマホやデジカメなどはもちろん、飾ってあるフィギュアやプラモデルといった造形物のホコリ取りにも使えるので、ひとつあると意外と重宝するアイテムだ。ただ、あくまでも髪の毛などの軽いゴミ&ホコリ取りで、汚れを落とす効果はほとんどない。
続いての便利アイテムは、1000円台半ばで売られているサンワサプライのバキュームクリーナー「CD-84VC」、「CD-82VC」だ。充電式のハンディ掃除機が2000円程度で買えるのを考えると、ちょっと微妙ではあるが、小型なのでPCデスクまわりのちょっとした掃除には小回りが効いて便利だ。
「CD-84VC」、「CD-82VC」は、ともに電池駆動だが髪の毛程度なら問題なく吸い込めたので、PCデスク周りの軽いゴミ&ホコリ取りには悪くない感じだ。
次回はPC内部のクリーニングだ。CPUやビデオカードのクーラー周り、PCケースファンなどの掃除方法を一挙にお送りする予定だ。仕事の性質上、1日12時間近くPCを使っているが、丸々1年(4380時間)掃除していなかったりする。
ファンやPC内部がどれほど汚れているのか!! そして綺麗になるのか、ちょっと楽しみだったりする。なお、24時間、2年近く動かしているNASも分解予定。こちらも怖いことになっていそう……
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