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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第387回

2014年の締めはきれいな猫写真で! 今年のお蔵出し写真

2014年12月26日 17時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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初夏から年末までのベスト猫写真

GH4を持ち、バリアングル液晶らしい写真を撮りたいと散歩してたら見つけた猫。周辺の人並みを見ていただくと、この猫がいかに堂々としてるか、さらに回りの人が猫に気を取られてないかがわかるかと思う。素晴らしい(2014年6月 パナソニック LUMIX DMC-GH4)

GH4を持ち、バリアングル液晶らしい写真を撮りたいと散歩してたら見つけた猫。周辺の人並みを見ていただくと、この猫がいかに堂々としてるか、さらに回りの人が猫に気を取られてないかがわかるかと思う。素晴らしい(2014年6月 パナソニック LUMIX DMC-GH4)

 6月は人混みの中で。梅雨の中休みか梅雨入り直前か、そんな蒸し暑い時期に出会った猫。

 人通りが多い階段のど真ん中で悠々をあたりを見渡してたのだ。これこそ泰然自若。こういう猫は好き。

古くて狭い路地を散歩してたら塀の上に猫を発見。カメラを持って動かない私に一瞥をくれたあとは、もうその存在を忘れたかのように遠くを見ていたのであった。首輪をしているのでこのあたりの飼い猫なのだろう(2014年7月 ニコン D600)

古くて狭い路地を散歩してたら塀の上に猫を発見。カメラを持って動かない私に一瞥をくれたあとは、もうその存在を忘れたかのように遠くを見ていたのであった。首輪をしているのでこのあたりの飼い猫なのだろう(2014年7月 ニコン D600)

 7月も街中の猫。坂になっている狭い路地の塀の上で首輪をしている猫を発見。私がすぐ近くでカメラを構えても、猫の目はずっと遠くを見てる。これが犬だったら「飼い主の帰宅を待ってるんだろうな」というところだが、塀の上の猫であるから何を考えてるのかよくわからない。腹をすかして飼い主を待っているのかもしれないし、たまたま気になるものを見つけたのかもしれない。

 夏の夕暮れ時。日中を日陰でやり過ごした猫が街に顔を出す時間である。

暮れかけた日差しがちょうど当たるところにいてくれたので、ちょっと離れてしゃがんで1枚。いくら日差しがよくても猫が都合良くそれに当たってくれるわけじゃないので、こういうチャンスを逃してはいけないのだ(2014年9月 オリンパス OM-D E-M1)

暮れかけた日差しがちょうど当たるところにいてくれたので、ちょっと離れてしゃがんで1枚。いくら日差しがよくても猫が都合良くそれに当たってくれるわけじゃないので、こういうチャンスを逃してはいけないのだ(2014年9月 オリンパス OM-D E-M1)

 9月の夕暮れ時、房総半島を駅に向かって自転車で走っていたときに見つけた猫。猫がやや遠く、農家の敷地内なので勝手にはいるわけにもいかない。

 そんなとき、おうちの人を見かけたので、猫を撮らせてくださいとことわって少し近寄って撮った1枚。左から日差しが当たっていたので、顔の右半分が照らされてきりっとした顔になった。

ふさふさの長毛猫。夏になると不自然に短くなってることがある。飼い主に刈ってもらってるそうな。これから長い冬毛になるはず。もう年を取ってるので動きももっさりしており、撫でたり撮ったりしやすくてありがたい(2014年10月 ニコン D750)

ふさふさの長毛猫。夏になると不自然に短くなってることがある。飼い主に刈ってもらってるそうな。これから長い冬毛になるはず。もう年を取ってるので動きももっさりしており、撫でたり撮ったりしやすくてありがたい(2014年10月 ニコン D750)

 10月。よく散歩する道で、夏でも冬でも必ずそこにいるこのふさふさ猫。もうおばあちゃんだそうで、近所の人が通りがかっては猫を撫でたり声をかけたりしている。このあたりでは有名らしい。

 都心部でも少し裏へ入れば、車がほとんど通らない路地を猫が悠々と歩いてたりする。それがまたよい。

池の畔を歩いてる猫を目で追ってたら、途中で立ち止まってきょろきょろしてたのである。猫がそこから動きませんように、と祈りつつ、その姿がきれいに見える隙間を探して撮影(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

池の畔を歩いてる猫を目で追ってたら、途中で立ち止まってきょろきょろしてたのである。猫がそこから動きませんように、と祈りつつ、その姿がきれいに見える隙間を探して撮影(2014年12月 オリンパス OM-D E-M1)

 最後は12月。年末っぽくちょっとたそれがた写真を選んでみた。午後遅く、池の畔でたたずむ猫である。そっと近づき、低木の隙間から猫の背中と水面がほどよく見えるアングルを探し、横を向いた瞬間を見計らって撮ってみた。

 みなさまも年末の忙しい合間を縫って、今年の写真を1月から見直してみてくださいませ。いろいろと思い出して楽しいかもしれません。では良いお年を。にゃあ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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