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再生可能エネルギーを実用に足りるものにするためには必須の大規模蓄電技術

日立など、伊豆大島でハイブリッド大規模蓄電実験

2014年12月24日 15時39分更新

文● 行正和義

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適用イメージ 

 日立製作所、新神戸電機などは12月24日、東京電力管内にある東京都伊豆大島の電力系統に1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムを接続する実証実験を2015年度から開始すると発表した。

 これは独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「安全・低コスト大規模ハイブリッド型蓄電システム技術開発」として進められてきたもので、島内における風力・太陽光発電など再生可能エネルギーを用いた電力安定供給を実現することを目的に、ピークシフトや短周期変動抑制などの機能および寿命を検証する。

 1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムは、電力貯蔵に有利な「高入出力・長寿命鉛蓄電池」と、電圧・周波数の短周期変動を抑制するのに有利な「リチウムイオンキャパシタ」を組み合わせたもの。鉛蓄電池は電池構造や材料の改良によって高入出力化(従来比1.7倍)、長寿命化(1.2倍)を実現しているという。

 実証実験によって得られた検証・評価は、より実用に近い制御技術の確立に向け、再生エネルギーやスマートグリッドの効率利用に貢献するという。

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