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Facebook、KDDIなどハイパースケール事業者と培った経験/ノウハウを広く展開

「クラウドに最適なHWを提供」日本法人設立のクアンタ幹部に聞く

2014年12月22日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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ハイパースケールだけでなくHPCや中堅中小の領域にも

――今回、日本法人のQCTジャパンを立ち上げられたわけですが、その目的や狙いを教えてください。

ヤン氏:これも3つある。1つは日本市場の顧客に対し、先ほど述べたような当社の経験やノウハウを紹介し、顧客の事業を加速していくお手伝いをすること。また、日本の顧客とストレートなやり取りができるような、さらによりよい関係を構築していくこと。そして、日本市場の状況をより詳細に把握し、QCTの経営方針に反映させていくことだ。

――これまではネットワールドなどの販売代理店経由でのビジネスでしたが、これは今後も変わりませんか。

ヤン氏:これからも販売代理店経由でビジネスを展開していく方針だ。日本市場でビジネスが確立できたのも、代理店の支えがあってこそだ。“恩義”を感じている。これからも共に成長していきたいと考えている。

――先ほど、中堅中小企業の顧客にも製品を展開していくというお話がありましたが、そこでの代理店の役割は重要ですね。

ヤン氏:そうだ。弊社では、Facebookのような数千台規模の顧客から数十台規模の顧客まで、喜んでサポートさせていただく構えだ。代理店が企画するマーケティング活動についても、ぜひサポートさせていただければと思う。

――ハイパースケール「以外」の市場となると、たとえばエンタープライズのプライベートクラウドへの製品提供も視野に入っているのでしょうか。

ヤン氏:いい質問だ。QCTではこれまで、クラウドプロバイダーにピュアなハードウェアを提供するのが中心だった。来年度、遅くとも再来年度には、プライベートクラウドを導入したい企業向けのトータルソリューションも提供したいと考えている。

 もちろんエンジニアリング力のある企業ならば、現在でもピュアなハードウェアを導入していただくことができる。サーバー、ストレージ、ネットワークを異なるベンダーから調達するのではなく、Quantaから一括して導入できれば、大きなメリットになるだろう。

――そのほか、日本市場における2015年の戦略はどのように考えていますか。

ヤン氏:今年(2014年)から、ワールドワイドではHPC市場に注力しており、日本でも同じ戦略で展開していきたいと考えている。米国やヨーロッパでは、すでに実績も出来ている。

 QCTは、クラウド関連事業における最適なハードウェアプロバイダーだ。まずは日本の皆さんにも、Quantaのことをよく知っていただけるようになりたい。

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