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10.1型モデルとの違いは?

実質4万円台の価値はあり! 8型タブ「LaVie Tab W」レビュー

2014年12月22日 08時00分更新

文● 高橋量

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ネットや文書作成には十分な性能

 ここからは、「LaVie Tab W TW708/T1S」のベンチマーク結果を紹介する。まずはWindows 8.1の快適さを計測する「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」を試してみたところ、以下の表のような結果となった。

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果
CpuScore(プロセッサー)5.9
MemoryScore(メモリー)5.5
GraphicsScore(グラフィックス)4.1
GamingScore(ゲーム用グラフィックス)4
DiskScore(プライマリハードディスク)7.05

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果

 グラフィックス関連のスコアが低いが、Windows 8.1の体感速度には影響がないため、あまり気にする必要はない。ストレージのスコアはそこそこ高いが、CPUとメモリーについては平均的だ。だが、低価格な8型Windows 8.1タブレットの結果として考えるなら悪くはない。

 次にストレージの性能を計測するために「CrystalDiskMark」を試したところ、シーケンシャルリードで86.24MB/秒という結果だった。シーケンシャルライトについてはさらに遅く、46.66MB/秒という結果だ。だがWindows 8.1の体感速度に影響する「4K」については、HDDよりも格段に速い(HDDでは1.00MB/秒以下のことが多い)。大容量ファイルのアクセスについてはHDDより遅いが、アプリの起動時間やシステムのレスポンスについてはHDDよりも上だといえる。

「CrystalDsikMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

 CPUの処理能力を計測する「CINEBENCH」では、「CPU」が「1.08pts」、「CPU(シングルコア)」で「0.30pts」とかなり低めの結果が出ている。計算性能よりも省電力性能を重視するAtom系のCPUではやむを得ない結果だ。

「CINEBENCH R11.5」のベンチマーク結果

 総合系ベンチマーク「PCMark 8バージョン2」では、日常的な作業の快適さを計測する「Home conventional 3.0」で「1022」と低めの結果となった。詳細を確認すると、3Dゲーム系の性能を計測する「Casual Gaming」がスコア低下の大きな原因となっていることがわかる。文書作成やウェブ閲覧などビジネス関連の性能を計測する「Work conventional 2.0」では「1316」とそこそこの結果だ。

「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

「PCMark 8バージョン2」の「Work conventinal 2.0」ベンチマーク結果

 3D性能を計測する「3DMark」では、もっとも負荷の低い「Ice Storm」で「13831」という結果に。このスコアでは、軽めの3Dゲームですらプレーするのは厳しい。ゲーム系ベンチマークである「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の2種類でも、「動作困難」という評価が出ている。

「3DMark」ベンチマーク結果。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」の結果

「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果

 3Dゲームのプレーは厳しいが、2Dゲームであれば問題ない。ブラウザーゲームの「艦隊これくしょん~艦これ~」をプレーしてみたところ、瞬間的にCPU使用率が90%以上になることはあったが、全体的にはスムーズに遊ぶことができた。

「艦隊これくしょん~艦これ~」プレー中のパフォーマンスを計測してみたところ、CPU使用率は80%前後、メモリー使用率は70%前後を推移していた。マシンへの負荷は高いが、サクサクプレーすることはできる

YouTubeの1080p動画を再生してもマシンにかかる負荷は低く、コマ落ちすることもない

 「LaVie Tab W TW708/T1S」の実際のバッテリー駆動時間を計測するため以下の条件でテストを行なったところ、開始から7時間12分で休止状態へ移行した。バッテリー切れの基準が2%に調整されていたため多少長めになってはいるが、それでも7時間程度持つなら十分なスタミナだといえる。

  • バッテリー駆動時間テストの条件
  • 電源プランを「省電力」に設定
  • 無線LANとBluetoothをオンに設定
  • ボリュームは50%に設定
  • ディスプレーの明るさを40%に設定
  • ディスプレーの輝度調整機能を無効化
  • テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化

LaVie Tab W TW708/T1Sのバッテリーレポート

(次ページ、「次回使えるポイントを考えると、実質4万円台で購入可能」に続く)

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