スマホが話しかける「エモパー」と一緒の一週間
賢いスマホ・AQUOS ZETA
最後に各機種の独自機能や便利な設定をチェックする。新型AQUOS ZETAと言えば人工知能をベースにしている機能「エモパー」がアピールされている。
音声で情報を提供するサービスはGoogle Now、Siri、iコンシェルなどがあるものの、エモパーは「まことさん」と筆者の名前を勝手に話しかけてくるのが大きな違い。
ただし今回は短い期間のため、エモパーが話してくれる内容は、現在地から判断したと思われる周辺のお祭り、イベント情報などが中心で、ドコモのiコンシェルっぽい。
しかし勝手に話しかけてくるわりに、外出先では大人しく、人前で突然話し始めることもなかった。マナーモードでも話すよう設定したのだが、このあたりの判断、空気を読んでいるかのようで、“賢い”と感じる。
モバイルデータ通信を76MB使ったときは「多い」と指摘され、「そんなに多いのかな?」と疑問に思ったものの、筆者の普段のデータ通信量は約30MB。いつもの2倍以上使っているので、エモパーの指摘のとおりだったわけだ。
特に話してくるシーンは朝起動したときと、自宅での操作時。充電をすると「この瞬間がたまらない」と言うなど、Siriやiコンシェルよりも愛着がわいてくる。ここまで勝手に話しかけてくると「こちらも話してみたい」と思うほど。双方向の会話が自然と実現する日を待ちたい。
そのほかの機能としては、従来のAQUOSシリーズと変わらないが、エコ技、グリップセンサー、VoLTEへの対応、片手操作モードやシャープ製のホーム画面「Feel UX」などがある。
この豊富な独自機能を見よ
ARROWSブランドらしい1台
ARROWS NXは、富士通らしく本機の独自機能が多い。代表的なものは指紋センサーだが、さらに「パスワードマネージャ」で多くのパスワードを指紋認証で管理、「プライバシーモード」で電話番号やブックマーク、メールアドレスを隠せるので、セキュリティー面でとても安心。
さらに画面が濡れたときの操作も快適で、この時期、雪で濡れたときも心強い。また増えてきた手袋装着時用の設定もある。
場所や時間から最適なアプリを表示する「パーソナルアシスト」も便利な機能……と思われる。学習期間が必要なうえ、テストで使っているのでなかなかうまく活用できなかった。普段使いであれば、ホーム画面に配置していないアプリも、最適なタイミングで表示されて活躍するだろう。
ARROWSシリーズでおなじみの「スライドイン」機能も便利。これは画面の端をフリックすると、機能を呼び出せるというもの。よく使う機能はもちろん、画面をなぞるだけでテキストをコピーできる「なぞってコピー」が特に操作がラクで便利だった。
大画面だが、ホームボタン周りの右端にある「スライドディスプレイ」のボタンを押すと、画面が下がってくるので、片手操作でも指が届きやすい。
歩数計や目覚まし時計のアプリ、ウィジェットも独自のものを用意している。ホーム画面は「NX!ホーム」にすると、そのような独自機能がさらに使いやすくなる。
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