【重要ポイントその2】プリインストールのWindows 8.1は32bit版
いずれもOSはWindows 8.1 with Bingを採用。これは内蔵のウェブブラウザーのInternet Explorerの検索設定がマイクロソフトが運営するBingに初期設定されていることで、OSの値段がほぼタダになっていると言われているものだ。
Windows 8.1 with Bingであっても、後からユーザーが検索設定をほかのサービスに変えることは可能で、変えてしまえば通常のWindows 8.1と違いはない。
ただし、Windowsのビット数についてはほぼ32bit版となる。低価格Windowsタブレットの多くはメモリーは2GBと少ないためで、64bit版は4GB以上のメモリーがない環境ではメリットが少ない。ただし、使いたいアプリが64bitにしか対応していない! という場合もあるので注意が必要だ。
【重要ポイントその3】ノートPC代わりにはキーボード付きモデルがおススメ
今年の冬モデルの特徴は、キーボード付きが多く登場したこと。1年前もキーボード付きはなくはなかったが、8インチの小型Windowsタブレットが主に取り上げられ、キーボード付きはあまり注目されなかった。
しかし、フルスペックのWindowsを使う以上、キーボードは必須と考える人が多かったのか、キーボード付きが前面に出てくるようになった。特にキーボードが付属していることをウリにしている「ASUS TransBook T100TA」は、昨年モデルからOSをWindows 8.1 with Bingにし、CPUを若干変更、MS Officeを付属するなどしてリニューアルしている。
また、キーボード着脱のWindowsタブレットを出していたAcerは、あらためて新シリーズ「Aspire Switch」シリーズを立ち上げ、キーボードが付属した2-in-1機であることをアピールしている。
HPは、新機種の「HP Pavilion x2 10-j000」を登場させた。ASUSやAcerのようにキーボードと本体の結合部分がしっかりとした蝶番ではないため、ノートPCとまったく同じ使い勝手を実現するわけではないが、キーボードとの結合部分はなかなか格好良く、HPというブランドに惹かれて購入する人もいるかもしれない。
このようにキーボード付きのタブレットが多く登場していることから、どちらかというと、タブレットとして使うよりもキーボードやマウスを使って入力マシンとして使いたい場合や、低価格ノートPCとして使いたいという需要が大きいのだと思われる。
ノートPCにはあまりないコンパクトな10.1型の液晶や、低価格という点もノートPCがわりに最適だ。
【重要ポイントその4】今やMS Offceの有無はさほど重要ではない!?
「Microsoft Office」がプリインストールされている低価格Windowsタブレットは多いが、低価格を重視した製品を中心にオフィスなしのマシンもある。
例えばドスパラが発売する、1万9980円の8型タブレット「Diginnos DG-D08IWB」にはOfficeはついていない。また、キーボード着脱式のAspire Switch 10は、価格が下のモデルはOffceなしとなっている。
Officeの有無はその人の使い方次第であるが、ファイル閲覧や簡易的な編集であれば、オンラインでオフィスファイルを開くことのできるサービスはいくつかある。マイクロソフトの「Office Online」もその1つで、マイクロソフトアカウントさえあればウェブブラウザー上でオフィスを使うことができる。
また、Googleドキュメントでもオフィス文書を扱うことは可能。タブレットはウェブ閲覧がほとんどでオフィス文書を作成するようなことがなければ、無理にOffice付きを選ぶ必要もないだろう。
次ページへ続く、「充電しながらの利用には一工夫必要」
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