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コスパも拡張性も最高!NetAppのSANの真価とは? 第3回

ネットアップが提供できるマルチテナント、信頼性、SLAの魅力

NTT Comエバンジェリストが語る差別化できるクラウドインフラ

2015年01月14日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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ネットアップはクラウドプロバイダーに向けてなにができる?

 ネットアップでは、こうしたクラウドプロバイダーに最適なさまざまなソリューションをいくつも用意している。

 まずはクラウド基盤を複数ユーザーで有効活用するためのマルチテナントとSLAだ。ネットアップの平野氏は、「FASはData ONTAP時代からマルチテナントをサポートしており、今度はclustered Data ONTAPのSVM(Storage VM)単位でより綿密なSLA定義ができるようになりました。このFASの配下にSANストレージのEシリーズを追加することで、トータルで一貫したSLAを提供できます」と語る。Eシリーズ自身がAESでのデータの暗号化やRAIDの再構築を10倍以上短縮化するDDP(Dynamic Disk Pool)を搭載しており、セキュアで安定したクラウド基盤を提供できるという。

ネットアップ システム技術本部 エバンジェリスト 平野和弘氏

 また、ネットワークの遅延が読めないクラウド環境のSLAの確保に向けては、フラッシュストレージも有効だという。「たとえば、グローバル展開する基幹システムで、ミリセカンド単位でのレスポンスを要求される場合、EFシリーズが有効です。スループットとIOPS両方に対応でき、既存のFASにEFシリーズを組み合わせることで、さまざまなワークロードに対応できます」とのこと。FASのオールフラッシュ構成や管理性能の優れたFlashRayの活用も、性能面でのコミットに寄与する。

 さらに、データ保存や検索に特化したオブジェクトストレージの分野でもユニークな製品が用意されている。「2014年にはSteelStoreというSANのバックアップ製品を買収しました。REST APIが使えるので、既存のバックアップツールから対応のクラウドオブジェクトストレージ側にデータを転送できます。しかも、重複排除や圧縮をかけるので、データ量を減らすことが可能です」と語る。

厳しい市場価値の中、ストレージへの投資は?

 ベンダーの中でマーケティングを担当しつつクラウド業界にも明るい林氏は、「利用が増えるクラウドと、減るクラウドが出始めている。今後クラウドプロバイダーは淘汰されていく」という見込みを立てている。Amazon Web Servicesが成長を続ける中、数年後には多くのプレイヤーが競争から脱落せざるを得ないのはもはや明確だ。

「利用が増えるクラウドと、減るクラウドが出始めている。今後クラウドプロバイダーは淘汰されていきます」(林氏)

 こうした中、NTTコミュニケーションズは、キャリアとしての安心感、ワンストップでのグローバル展開、先進的なサービスで高いシェアを得つつあるという。林氏は、「MM総研の調査ではプライベートクラウドでは1位となっています。競合がつかんでいるアーリアダプターとは異なったユーザー層にご支持いただいています」と語る。この優位性を確保するためには、差別化できるインフラへの投資を今後も続けていくという。

(提供:ネットアップ)

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