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エコでも性能は大切! 内蔵GPUより低消費電力なGeForce GT 730

2014年12月26日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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ファンレスでも排熱は問題なし

 ファンレスの場合、さらに気になる要素として発熱がある。そこで負荷を高くして温度を見てみた。環境は吸気ファン×1、排気ファン×1、環境温度20℃。

 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアベンチマークの設定を最高品質で20分ほど放置した結果は、GPU Tweakの表示で42℃となったため、排気用のケースファン×1でも問題のない状態で動作するといえるだろう。

発熱テストの様子。ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアベンチマークの設定は最高品質

省エネPCでもビデオカードは搭載しよう

 内蔵GPUとローエンドビデオカードのワットパフォーマンスをチェックしたところ、ビデオカードを搭載した状態ではその消費電力は内蔵GPU時と大差のないまま、パフォーマンスがアップする結果になった。

 ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアのような高精細な3Dグラフィックを多用するゲームタイトルの場合は、スコアに差は生じなかったが、ドラゴンクエストXのような軽めのタイトルの場合は、とくに効果的だといえる。

 ShadowPlayでのゲーム配信やプレイ録画なども、大幅なスペックアップをせずとも可能になるため、やや古い環境でプレイしているが、性能に不満のある人やメーカー製PCでスリムケースを選んでしまい、拡張に困っている人にもほどよいといえる。

 またGPU支援に対応するアプリケーションを中心に使用する環境下でも、内蔵GPUに頼るよりもビデオカードを選んだほうが正解ともいえるだろう。

GeForceならShadowPlayを使ってゲームプレイを最大20分まで自動的に記録できる。ゲーム動画配信においてもビデオカードを搭載する利点がある

 自作PC方面で考えてみると、小型で消費電力も切り詰めたPCを考えた場合であっても、ローエンドのビデオカードをひとつ追加するだけで、トータルの性能アップができ、自作PCとしての完成度を高めることができる。

 そうすると温度との戦いになるが、上記のようにファンレスといっても大型ヒートシンクがあるおかげで、気になるほどの温度上昇はしにくいため、難易度はかなり低い。

 ケースもCPUクーラーもファンレスにすると、ケース内の温度管理が大変そうだが、超静音PCでありつつ、グラフィックス性能も意識した自作をしたいのであれば、今回の検証結果は役に立つハズだ。

【関連サイト】

【取材協力】

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