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日本を世界に誇る「資源大国」にするテクノロジー ドコモも注目、資金を投じた環境ベンチャー・日本環境設計=モーニングピッチ スペシャルエディション

2014年12月18日 18時00分更新

盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 SFのような未来をいつの間にか実現していたのは日本企業だった。

 環境ベンチャーの日本環境設計が17日、NTTドコモから5000万円の資金を調達したと発表。同社では2010年から2013年度までの3年間にわたりドコモショップで約1528万台の携帯電話を回収、プラスチック部分の再生油化を手がけてきた。調達資金はリサイクル設備の構築費にあてる予定。

 NTTドコモでは出資のきっかけを「販売した携帯電話を最後まで安心・安全に使っていただきたいと考えており、リサイクル事業の重要なパートナーである日本環境設計への出資を決めた」(同社広報)と話している。

 日本環境設計は18日、監査法人トーマツ・野村證券が主催するベンチャー企業のイベント「モーニングピッチ スペシャルエディション」でも、「2020年 未来を創るベンチャー」最優秀賞を受賞した。設立は2007年。衣料品を始めとした有機ごみを分解してバイオエタノール燃料を作るリサイクルプラントが強み。

 「地上・地下」「無機物・有機物」の4種類に分類される資源のうち、ごみを「地上にある有機資源」ととらえ、炭素・酸素・水素の合成ガスからバイオエタノールを生成する。同社代表の岩元美智彦社長によれば、石油由来のプラスチック原料と同品質でありながら、より安い価格でプラスチック原料を作れるという。

 「日本国内の家庭ごみは4500万トン。そこからおよそ1100万トンのエタノールを生産すれば、1000万トンのプラスチックをまかなえる。1000万トンといえば現在のプラスチックの国内総消費量」(岩元代表)

 イオン、セブン&アイ・ホールディングス、良品計画など小売大手と組んで、全国に不要衣料品の回収拠点を整備した。バイオ燃料は石油代わりにプラスチック製品の製造に使えるほか、将来は映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーII」のようにガソリン代わりに自動車を動かすような環境も実現したいと語る。なお「環境のグーグルを目指す」というビジネスモデルの詳細は、岩元代表へのロングインタビューが分かりやすい

 「資源国家の定義が『埋蔵量』から『技術力』に変わった。日本の仕組みと技術力で世界と勝負したい」(同)


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