「コミュニティ主催イベントとして、活発なコミュニケーションの場を作りたい」
1月開催「GoAzure 2015」見所をコミュニティメンバーに聞いた!
2014年12月19日 14時00分更新
日本データセンター開設、機械学習サービスの投入など、今年大きな注目を集めたクラウドプラットフォームがMicrosoft Azureだ。そんなAzureのユーザーや、Azureに興味を持つ人を対象としたコミュニティイベント「GoAzure 2015」が、2015年1月16日に東京・渋谷で開催される。
JAZUG(Japan AZure Users Group)と日本マイクロソフトの共催で開催される“Azure史上最大のコミュニティイベント”について、JAZUGメンバーの冨田順さん(富士通システムズ・イースト)に、イベント開催への想いや見所などを聞いてみた。
■「GoAzure 2015」開催概要
日時:2015年1月16日(金)10時30分~20時
会場:ベルサール渋谷ファースト
(東京都渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワー)
主催:Japan Azure User Group(JAZUG)、日本マイクロソフト
参加申し込み:Webサイトからの登録(参加無料)
内容:基調講演、コミュニティセッション、ビジネスセッション、ハッカソン、懇親会
Azureについて学ぶ、楽しむ、活かすユーザーグループ
――今日はよろしくお願いします。まずはJAZUGのことを簡単に教えてください。Webサイトによると2010年8月設立とのことなので、現在は活動4年目ですよね。
冨田:あー、もうそんなになるんだ……長いなぁ(笑)。
JAZUGは、Azureについて学んだり、楽しんだり、活かしたりすることが目的の“ゆるい”ユーザーコミュニティです。札幌から沖縄まで、全国に9つの支部もあります。あと「女子部」もありますね。JAZUGのFacebookページで「いいね!」してもらえば、すぐメンバーになれますよ(笑)。
そんなゆるい感じなので、支部も合わせるとメンバーは全国で1000名くらいになるでしょうか。
――どんな方がメンバーなんでしょうか。何か特色はありますか?
冨田:やはりAzure、クラウドがテーマのユーザーグループなので、アプリケーション開発者が中心です。ただし個人的な印象では、ほかの勉強会と比べるとITアーキテクト、デザイン(設計)の部分をメインに見ている方の割合が多いのかな、と思います。
――ふだんはどんな活動をされているのですか?
冨田:日常的にはFacebookを通じて、情報交換や交流を行っています。そのうえで、定期的に今日のような勉強会を開催してますね。全国の支部でも独自に勉強会を開催していて、東京から出張したりすることもあります。
今やっているのは、JAZUGメンバーも監訳に参加した「クラウドデザインパターン」という書籍をテキストにした勉強会です。5回シリーズで開催してきて、今回でひとまず最終回になります。
「ふわっとした部分から、エッジな部分まで」のGoAzure 2015
――それでは、GoAzure 2015について教えてください。どんなイベントになるのでしょうか。サイトには“Azure史上最大のコミュニティイベント”と書いてますが……。
冨田:1000人規模ですからねぇ。間違いなく、国内ではAzure史上最大のコミュニティイベントになります。
キーノートには、米マイクロソフトのスコット・ハンセルマン(Scott Hanselman)さんが登場します。そもそも今回のイベントは、彼が来日するので、それに合わせて何かやろうという話がきっかけでした。長年、Web開発やAzureについてのエバンジェリスト的な活動をしてきた人物です。元々技術者でビジネスサイドの人ではないので、今回も面白い内容になると思いますよ。
――コミュニティセッションは3トラック、15コマありますね。
冨田:Azureについてまだ何も知らない方、「“あずーる”って何でしたっけ?」という方向けの基礎的なセッションもありますし、一方では「この分野なら日本で一番詳しいだろう」というスピーカーが語るセッションもあります。ふわっとした部分から、エッジな部分までを網羅しました。
「機械学習」や「IoT」をテーマにしたセッションもあります。 このあたりは、これまであまりまとまったかたちで情報提供されてなかったと感じています。「で、実際に動いているところってどんな感じ?」という皆さんに、ちゃんと見せられるようなものにできればと。
また「クラウドデザインパターン(CDP)」についてのセッションも3コマありますので、開発者だけでなくアーキテクト、インフラエンジニアの方にも興味を持って聞いていただけるのではないでしょうか。
――スペシャルセッションには、Ruby言語開発者のまつもとゆきひろさんが登場されます。
冨田:そう、まつもとさんのセッションもありますし、「JavaとAzure」がテーマのセッションもあります。AzureだからWindows、マイクロソフトだろうというイメージで来られる方は、少し面食らってしまうかもしれないですね(笑)。
そういう意味では、あらためてAzureの広がりについて知ってもらう良い機会になると思います。RubyやJavaもそうですが、現在のAzureはWindowsや.NETだけでなく、幅広いOSや言語を動かすためのプラットフォームになっていますので。
――あとはハッカソンの「Hack Fest」ですね。週アスplusの連載でもおなじみ、池澤あやかさんも参加されるとか。
冨田:池澤さんは何を……Arduinoハックとか? まあハッカソンなので、ご本人が好きなことをやればいいんですが(笑)。
ハッカソンにはマイクロソフトMVPの方も多く参加される予定です。自分は初心者だという方も、ぜひ周囲の人に色々と質問したりコミュニケーションをとりながら、手を動かして楽しんでください。
――では最後に、冨田さんが個人的におすすめの、「ここを見てほしい」というところはありますか。
冨田:んー、「見てほしい」というよりも、コミュニケーションをしに来てほしい、コミュニケーションが活発になる場にしたいですね。
たとえば先ほど紹介したハンセルマンさんも、とてもフレンドリーな人なんです。マイクロソフトの中ではすごく“偉い人”のはずなんですが(笑)、ユーザーからの直接のフィードバックをとても大切にしてくれます。「この製品の将来プランは?」でも「この製品のここが気に入らない!」でも何でもいいので、ぜひ直接、質問や意見をぶつけてみてください。「俺が作ったこのアプリ見てよ、クールだろ?」というアピールでもいいかも。
ほかのセッションのスピーカーについてもそうですが、ただ講演を聞くだけでなく、そこに人がいたらつかまえて少し話をしてみる、コミュニケーションを図る場にできたらいいなと思います。それこそが、ベンダー主催のビジネスイベントではない、コミュニティイベントならではのあり方だと考えていますので。
――なるほど。それでは年明けの1月16日は、渋谷に集合ということで!
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