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業界人の《ことば》から 第122回

ソニー、テレビの差別化のカギは、Android搭載でいいのか?

2014年12月17日 09時00分更新

文● 大河原克行

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切り札はAndroidだった

 では、今村社長が語る「基本性能の追求による商品の差異化」とはなにか。つまり、ソニーから、今後は、どんなテレビが出てくることになるのだろうか。

ソニービジュアルプロダクツ 代表取締役社長の今村昌志氏

 最大のポイントは、ソニーのテレビが、Androidをベースとしたテレビへと変わることだ。

 「2015年にソニーが投入するラインアップの大半にAndroidを搭載することになる。ODMから調達するテレビ以外の主力機種のほとんどがAndroidベースのテレビになる」と、今村社長は語る。ソニーのテレビ事業にとっては大転換だ。

 目的は2つある。ひとつは、スマートフォンやタブレットと連携した新たなテレビの楽しみ方を提案できる点、もうひとつはこれまでの垂直統合型の体制から脱却し、開発に関わる固定費の削減につなげるという狙いだ。

 今村社長は、「Androidの採用により、テレビ放送だけに留まらず、ネットとの連携による新たなテレビ視聴を提案できる。BRAVIAと連動するためのモバイルアプリも開発したい」とする。

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