グーグルの小さなTVスティックの開発が止まらない
去年リリースされたグーグルの安価なTVスティック、Chromecastは最近のホットなアイテムだ。これれまではどこのメジャーな技術メーカーも、リビング用のストリーミングデバイスを35ドルという価格では提供していなかった。
ブラックフライデーに向けて、いくつかの小売業者は価格を更に24ドルにまで下げた。しかし元の価格であっても、この小さなデバイスが今年に入ってからどれだけ伸びたかを考えると、そのバリューは注目に値する。どういうことだか見てみよう。
グーグルが2014年、Chromecastに行った5つの改善
・更に多くのアプリがChromecastをサポートするためのツールをリリースした
もともとChromecastはNetflixやYoutube、およびいくつかのGoogle Playのサービスでだけ使えた。その後幾つかのストリーミングメディアがサポートされたが、グーグルが2月に開発者向けのツールをリリースする事で、その門戸は数多くのアプリに対しても開かれた。今やChromecastはHuluやHBO GO、ESPN、Showtimeその他多くのメディアの他、PlexやBitcasaなどのアプリを使ってユーザーが自分のメディアファイルを放送することだって出来る。
・ゲームが出来るようになった
先月Chromecastに全く新しい機能、すなわちゲームが追加された。モバイルデバイス上に対応しているゲームをダウンロードし、それをTVに転送し、スマホやタブレットをコントローラー代わりにして楽しめる。タイトルはWheels of FourtuneやHasbroのMonopoly Dash、Scrabble Blitz、Connect Four Quads、Simon Swipe、Just Dance Now、Emoji Party、Big Web QuizなどがGoogleのKnowledge Graphから提供される。
・仲間内でのグループキャストが簡単になった
まもなく全員が同じWiFiネットワークにいない状態でも、仲間内でグループキャストが出来るようになる。今年の夏、グーグルは音によって部屋の中のChromecastをリンクアップできる近接通信技術、ウルトラソニック・ペアリングのプランを紹介した。この機能はまだ提供されていないが、グーグルによると近日開始されるという。大事なことだが、これもグーグルがChromecastを向上させようという取り組みの現れだ。
・Backdropの提供。これでTVがスクリーンセーバーになる
この10月、新しいBackdrop機能によって、ChromecastにつながったTVは想像出来うるもっとも大きなデジタル描画フレームとなった。そして現在、ユーザーが何もTVに何も映していない時、その画面はアートワークやニュースのヘッドライン、またGoogle Plusの写真を流しておくことが出来る。
・Nexus PlayerもChromecastの恩恵を受けることが出来る
Chromecast自体に直接加えられた変更というわけではないが、それでもこのTVドングルにとって大きな変更だ。グーグルは明らかにChromecastの普及の原動力となるGoogle Castに力を入れているが、今やそれはNexus Playerにも及んでいる。これらのデバイスが、グーグルのかつてのTVへの取り組みであり、今や廃れてしまったGoogle TVやNexus Qと同じ轍を踏む危険性を和らげてくれるだろう。
買い物客は頭に入れて置かなければいけないことだが、このデバイスにリモートコントロールは付いていない。もしこの事が問題になるようであれば、Amazon Fire TV Stickや、Roku Streaming Stickといった他の競合商品を買ったほうがいいだろう。
しかしリモートコントロールが無くとも問題なく、スマホからTVにオンラインメディアを投入できるというのが魅力的であると考えるのであれば、その安さから言ってもChromecast以外の選択肢はないだろう。このグーグル最小のデバイスは、これまでになくよく出来ている。
トップ画像提供:Netflix
Adriana Lee
[原文]
※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちら