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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第111回

AQUOS、ARROWS、DIGNO 強力な国産スマホのカメラ性能は?

2014年12月15日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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AQUOSらしい撮影機能が豊富
ただいつもの機能という気も

 最後はカメラの機能をチェックしていく。AQUOS ZETAは360度全方向を撮影し合成する「全天球撮影」に、ファインダーに映した外国語を翻訳する「翻訳ファインダー」、同じく検索する「検索ファインダー」と撮影モードが充実。

 ノイズを抑えて高画質に撮れるHQモード、ガラケー時代からの撮影モードもあるなど、おなじみの機能が満載。ただしこの連載ではAQUOSシリーズの紹介が多いので(シャープは3キャリアで提供しているため)、やや見慣れてしまった感がある。

撮影モードは充実。HQモードと呼ばれる高画質で写真が撮れる設定を用意

ARROWSらしいカメラはシンプル
機能が欲しいという思いもあるが……

 さてARROWS NXもおなじみになってきた、すごくシンプルな機能構成。画面を見ても、シャッター、MENU、フラッシュと3つのボタンしかないのだから潔い。

 MENUを開けば、「連写」「パノラマ」「QRコード」「HDR撮影」「セルフタイマー」「グリッド表示」と、他機種でも当たり前のように対応している機能だけが表示される。

 オート設定で手軽に撮影、という部分にこだわりがあるのかもしれないが、せっかく高画素センサーを搭載しているのだから、もう少し“いじれる設定”でもいいのでは? と個人的には感じる。

徹底してシンプルなARROWS NXのカメラアプリ。撮影モードも基本的なものが中心

標準的な機能を一通り揃えた
DIGNO Tは独自機能が欲しいところ

 DIGNO Tも画面がわかりやすい。設定を表示すると画面下にメニューが並び、「その他」を開くと、左端に並ぶUIだ。

 もっとも、ARROWSほどシンプルではないものの機能はスタンダードなものが中心。撮影モードに「エフェクト」「パノラマ」「スマイルシャッター」「HDR」「クイック撮影」、シーン別撮影では動きのある被写体用の「アクション」がちょっと変わり種だろう。

 細かい機能を見ると「目つむり検出」、定点撮影や早送り動画の作成に便利な「インターバル録画」(最長10秒間隔)もあるが、DIGNO Tならではという機能がないのは少々寂しい。

DIGNO Tもベーシックなカメラ機能。インターバル録画は早送り動画に使えそう


AQUOS ZETAが2勝目
ARROWS NXもオススメ

 今回の勝利機種はAQUOS ZETA。2件のテストでリードし、独自の機能も搭載している。コツコツとリードを重ねた感じだ。

 ARROWS NXは実写比較、暗所比較ともに「明るく撮れる」がゆえに敗れた。だが「手軽にキレイに明るく撮りたい」ことをカメラに求めるのなら、まさにARROWSはピッタリ。人によってはこちらが1番だろう。

 DIGNO Tはスペックを考えるとやはり今回も非常に良い勝負をしているが、暗所比較ではさすがにスペック差が出たか。スポーツ、アクティブシーンで使うことを想定した機種だけに、もう少し楽しめるカメラ機能も欲しかった。

 次回は最後のスタミナチェック。スタミナと言えばAQUOSというイメージどおりになるだろうか。ARROWSも“3日持つ”とうたっており、DIGNO Tはコンパクトなので消費電力も少なそう。いい勝負になるのかどうか、ぜひ確認してほしい。


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