AQUOSらしい撮影機能が豊富
ただいつもの機能という気も
最後はカメラの機能をチェックしていく。AQUOS ZETAは360度全方向を撮影し合成する「全天球撮影」に、ファインダーに映した外国語を翻訳する「翻訳ファインダー」、同じく検索する「検索ファインダー」と撮影モードが充実。
ノイズを抑えて高画質に撮れるHQモード、ガラケー時代からの撮影モードもあるなど、おなじみの機能が満載。ただしこの連載ではAQUOSシリーズの紹介が多いので(シャープは3キャリアで提供しているため)、やや見慣れてしまった感がある。
ARROWSらしいカメラはシンプル
機能が欲しいという思いもあるが……
さてARROWS NXもおなじみになってきた、すごくシンプルな機能構成。画面を見ても、シャッター、MENU、フラッシュと3つのボタンしかないのだから潔い。
MENUを開けば、「連写」「パノラマ」「QRコード」「HDR撮影」「セルフタイマー」「グリッド表示」と、他機種でも当たり前のように対応している機能だけが表示される。
オート設定で手軽に撮影、という部分にこだわりがあるのかもしれないが、せっかく高画素センサーを搭載しているのだから、もう少し“いじれる設定”でもいいのでは? と個人的には感じる。
標準的な機能を一通り揃えた
DIGNO Tは独自機能が欲しいところ
DIGNO Tも画面がわかりやすい。設定を表示すると画面下にメニューが並び、「その他」を開くと、左端に並ぶUIだ。
もっとも、ARROWSほどシンプルではないものの機能はスタンダードなものが中心。撮影モードに「エフェクト」「パノラマ」「スマイルシャッター」「HDR」「クイック撮影」、シーン別撮影では動きのある被写体用の「アクション」がちょっと変わり種だろう。
細かい機能を見ると「目つむり検出」、定点撮影や早送り動画の作成に便利な「インターバル録画」(最長10秒間隔)もあるが、DIGNO Tならではという機能がないのは少々寂しい。
AQUOS ZETAが2勝目
ARROWS NXもオススメ
今回の勝利機種はAQUOS ZETA。2件のテストでリードし、独自の機能も搭載している。コツコツとリードを重ねた感じだ。
ARROWS NXは実写比較、暗所比較ともに「明るく撮れる」がゆえに敗れた。だが「手軽にキレイに明るく撮りたい」ことをカメラに求めるのなら、まさにARROWSはピッタリ。人によってはこちらが1番だろう。
DIGNO Tはスペックを考えるとやはり今回も非常に良い勝負をしているが、暗所比較ではさすがにスペック差が出たか。スポーツ、アクティブシーンで使うことを想定した機種だけに、もう少し楽しめるカメラ機能も欲しかった。
次回は最後のスタミナチェック。スタミナと言えばAQUOSというイメージどおりになるだろうか。ARROWSも“3日持つ”とうたっており、DIGNO Tはコンパクトなので消費電力も少なそう。いい勝負になるのかどうか、ぜひ確認してほしい。
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