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業界人の《ことば》から第121回

たった36時間でスマホアプリのデザイン決定、クラウドソースの底力

2014年12月09日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「日本では、クラウドソーシングで、どれだけのアプリが作れるのかと、疑心暗鬼に思っている人たちが多い」(アピリオの藤田純社長)

クラウドで開発者を決め、成果を支払う

 欧米で、その動きが活発化しているのが、クラウドソーシングである。

 クラウドソーシングとは、クラウド上で技術者を募り、それらの技術者に開発案件を委託することで、短期間に、低コストで、品質が高いシステム開発が行える、新たな手法として注目を集めているものだ。

 「topcoder」は、そのなかでも最大規模のクラウドソーシングコミュニティとなる。

 2001年からサービスを開始したクラウドソーシングコミュニティで、2013年にはクラウドを主軸にしたシステムインテグレータである米アピリオが買収。現在、アピリオの傘下で、運営が行われている。

 UI/UXデザイン、ソフトウェア開発、データサイエンスの3つの領域において、全世界71万人以上の技術者が参加。コミュニティのスタート当初からエンタープライズ向けソフトウェアに特化した開発コミュニティとしており、プロジェクトマネジメント、開発、クオリティコントロールの3つのリソースを提供できる唯一のクラウドソーシングコミュニティにも位置づけられている。

 また、topcoderでは、すべての開発案件をコンテスト方式としており、その結果に対して成果が支払われるという体制になっている。技術者間に競争原理が働き、それが結果として品質の担保を実現することにつながっている。

 「topcoderを利用することで、世界最高峰の頭脳を活用して、高い付加価値を持った開発体制を実現することができる」と、アピリオの藤田純社長は語る。

 案件の提示においては、ひとりの技術者にすべてを任せるのではなく、それぞれの領域に切り分けた形で開発コンテストを実施。アジャイル型での開発も可能だ。開発案件をどう切り分けるのかといった部分については、これらのノウハウを持つアピリオのコンサルティングチームが支援を行う体制をとっている。

 アピリオによる買収成果はこんなところにも発揮されている。

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