Googleは2014年12月10日、スペイン国内のニュース検索サイトを閉鎖することを公式ブログで発表した。同国で来年1月から施行される新しい著作権法が原因。
cf. スペインも「Google税」徴収へ 新しい著作権法可決、ニュース記事抜粋表示に使用料求める
2015年1月から施行される改正著作権法は、スペイン国内のパブリッシャーが発行した記事から、たとえ僅かでもその一部を抜粋(スニペット、引用)して使用する際はライセンス費用を同国内新聞社で組織するAEDEに対して支払うことが義務づけられる。
Googleニュース責任者のRichard Gingras氏は、Googleニュース検索結果そのものは広告を掲載していないため、スペインのような法制度の下では持続的な事業展開が困難と判断し、ニュースサイトの閉鎖を決断したという。今回の法律はスペイン国内のパブリッシャーが発行する全ての記事が対象であるため、スペイン語版の閉鎖に加えて、世界各国語版の Googleニュース検索においても同国の記事は検索できなくなる。
なお、Googleウェブ検索など他の検索結果は影響を受けないため継続される。
日本時間の12月11日午後0時時点でまだ Google News スペイン版はアクセス可能だが、法律施行前に閉鎖され、全てのスペイン国内の記事は同社ニュース検索結果から削除される予定だ。
cf. メディア、Google に「降伏」 検索結果に再び抜粋を表示するよう要請
cf. Google、検索結果にドイツWebメディアの抜粋表示を停止、民事訴訟受けて
An update on Google News in Spain
http://googlepolicyeurope.blogspot.jp/2014/12/an-update-on-google-news-in-spain.html
Google News スペイン版
http://news.google.es/
